【本日の見通し】不安定な動きも円高警戒継続、米CPIにも注意 昨日のドル円は不安定な振幅。148円台を回復後、147円00銭近くまで下げ、その後147円90銭台まで反発という展開。トランプ大統領が、カナダのオンタリオ州が米国向け電力に対する輸出税引き上げの姿勢を見せたことに反発し、カナダ産鉄鋼への関税を50%まで引き上げることを示し、その後撤回したことなどの混乱が相場を振り回す展開となった。 注目された米雇用動態調査委(JOLTS) 求人件数は予想からそれほど外れず、影響は限定的となった。 今日もトランプ大統領の動向をにらみながらの展開。不安定な動きが見込まれる。目立った動きがなかった場合、ドル安円高継続が意識される。米景気の先行き不透明感が広がる一方、日銀の追加利上げへの期待が強く、ドル円は下を試しやすい流れとなっている。 注目は21時半の米消費者物価指数(CPI) 。前年比は5カ月ぶりの鈍化が見込まれている。住居費の鈍化傾向継続や、ガソリン価格の前年比低下によるエネルギー価格の鈍化などが全体を押し下げるとみられている。個人消費の鈍化傾向も物価高圧力後退に寄与か。ただ、前回、2年超ぶりに中古車・トラックがプラス圏を回復。新車価格の低下もマイナス幅縮小が見られるなど、一部で物価上昇傾向が見られるだけに、予想通り鈍化を見せない可能性がある点に注意。予想から上に乖離すると一気のドル買いもありうる。 ユーロドルは1.09台にしっかりと乗せてきた。1.0950手前で上値が抑えられたが、流れはまだ上方向か。1.10を意識する展開となっている。 ユーロ円は対ドルでのユーロ買いなどを支えにしっかりも、円高が進むと下げる場面がありそうで、上下ともにリスク。 MINKABUPRESS 山岡
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