円安の動き広がる、欧州株が堅調で ドル円148円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、円安の動きが広がっている。ウクライナ停戦期待を受けて欧州株が堅調に推移、米株先物も時間外取引で前日の下げから反発している。トランプ米大統領が景気後退について明確に否定したことが好感されている。ドル円は148円台後半へ、ユーロ円は162円台前半へ、ポンド円は192円台後半へとそれぞれ上値を伸ばした。ドル相場はドル買いが先行したが、リスク選好の動きとともにその動きも一服。ユーロドルは1.09を挟んだ振幅、ポンドドルは1.29台前半での取引にとどまった。このあとの米消費者物価指数発表を控えてこれまでの円高やドル安に調整が入る面もあったようだ。ウクライナ停戦については、ロシアの出方待ちとなっている。また、ラガルドECB総裁はECBウォッチャー会議でのあいさつで「ユーロ圏のインフレは貿易や防衛などのショックで、より持続的になるリスクがある」と指摘した。ロンドン朝方には植田日銀総裁が発言しており、「海外の経済物価動向めぐる不確実性、非常に心配している」としながらも長期金利の急激な上昇に対する機動的なオペ実施についてはあくまでも例外的との認識を示していた。 ドル円は148円台後半での取引。この日は一方的に買われる展開となっており、東京早朝の147.68近辺を安値にロンドン時間には148.80付近へと買われている。欧州株高でクロス円とともに円売り圧力が継続している。 ユーロドルは1.09台前半での取引。ロンドン朝方に1.0888近辺まで下押しも、その後は1.0926近辺まで買われている、足元では買いも一服している。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京早朝の161.16近辺を安値に、ロンドン時間には162.36近辺に高値を伸ばしている。対ポンドでは方向感無く振幅している。円相場主導の展開となっており、ユーロ自体の値動きはハッキリしなかった。 ポンドドルは1.29台半ばでの取引。東京市場からは下に往って来いとなっている。1.2950付近からロンドン朝方には1.2914近辺まで下落。その後は上昇に流れが変化し、足元では高値を1.2960近くに伸ばしている。ポンド円は東京市場でつけた191.25近辺を安値に、ロンドン市場で買われている。足元では高値を192.70付近へと伸ばしている。ユーロポンドは0.8421から0.8442までのレンジで振幅している。足元ではポンド買いがやや優勢。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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