きょうのNY為替市場でドル円は買い戻しが続いており、149円台に一時上昇した。先ほど発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、インフレの落ち着きを示したことで、ドル売りが強まり、ドル円も一時148円台前半まで急速に下落した。しかし、直ぐに切り返し、148円台後半での推移となっている。 2月の米消費者物価指数(CPI)は、裁量消費に対する消費者の需要減退を示し、他のデータでも兆候が出ている個人消費の後退と呼応している。しかし、関税の影響を強く受ける特定の商品(自動車、家具、衣料品)についてはディスインフレは進んでいない。 エコノミストからは、今回の数字はトランプ大統領の関税政策の大半が完全に実施される前ではあるが、財が持続的なディスインフレにとって逆風となっていることを示しているとの指摘が出ている。最終的にトランプ大統領の政策がCPIに与える影響は、サービス支出の減少が財価格の上昇を上回るかどうかにかかっているという。FRBが年内に計0.75%ポイントの利下げを実施するとの予想を継続しているようだ。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 12日(水) 150.00(8.0億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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