[今夜の視点]金・銀=米大統領の関税発言や米新規失業保険申請件数を確認

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、予想以下の米消費者物
価指数(CPI)や貿易戦争に対する懸念を受けて買い優勢となった。アジア市場で
は、朝方の2935.23ドルから、ドル安を受けて買い優勢となった。午後に入る
と、2946ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。
 予想以下の米消費者物価指数(CPI)や貿易戦争に対する懸念が支援要因になっ
た。景気後退懸念が高まったことも支援要因である。トランプ米大統領は4月2日に相
互関税を発表するとしており、さらなる関税発動で先行き不透明感が強まるとみられ
る。米大統領は、欧州連合(EU)が米製品に対し報復関税を課せば、対応すると表明
しており、次の動きを確認したい。今夜は米新規失業保険申請件数や2月の米生産者物
価指数(PPI)の発表がある。また米連邦政府機関の閉鎖回避に向けた米共和党の動
きも確認したい。米上院でつなぎ予算延長案が承認されなければ、15日から一部政府
機関が閉鎖に追い込まれる見通し。
<今夜の予定>
・ユーロ圏鉱工業生産 2025年1月(EUROSTAT)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米生産者物価指数 2025年2月(労働省)
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