ユーロ買い・ポンド売り ドル円は一時149円台に上昇=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ユーロ買い・ポンド売り ドル円は一時149円台に上昇=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ユーロ買い・ポンド売り、ドル円は一時149円台乗せと各通貨まちまちの動きとなっている。ドル円は東京午後4時過ぎに連合が春闘第1回集計で平均賃上げ率は5.46%(昨年5.28%)と公表した。高い伸びが続いたが、市場での日銀利上げ観測動向には変化はみられず。ドル円は一時149円台に乗せた。その後は148円台後半に落ち着いている。ロンドン朝方には1月英月次GDPが発表され、予想外のマイナス成長となった。ポンド売り反応が広がり、特に対ユーロで売られた。加えてロンドン午前には「ドイツCDUとSPD、金融パッケージについて緑の党と解決策で合意」 とのヘッドライン報道が流れると、ユーロ買いが広がっている。ユーロポンドは一段と上昇。ユーロドルが一時1.09台乗せとなる一方で、ポンドドルは1.29台前半から半ばでの取引と上値を抑えられている。ユーロ円は円安とユーロ高の両面で買われ、高値を162円台前半へと伸ばしている。ポンド円も円売りの影響で底堅く推移も192円台後半で伸びを欠く取引が続いている。欧州株や米株先物は総じて堅調。原油先物も底堅く推移。そのなかで、金相場が3000ドルを上回り最高値を更新している。

 ドル円は148円台後半での取引。終日堅調な動きをみせ、東京早朝の147.75近辺を安値に、ロンドン朝方には149.02近辺まで高値を伸ばした。連合が春闘の平均賃上げ率は5.46%と発表したが、市場は想定内の数字として円買いには反応しなかった。ただ、149円台をつけたあとはロンドン市場では上昇一服。148円台後半へとやや調整されている。

 ユーロドルは1.09付近での取引。ロンドン朝方の1.0831近辺を安値に、足元では1.0912近辺まで高値を伸ばした。「ドイツCDUとSPD、金融パッケージについて緑の党と解決策で合意」とのへっとラインニュースにユーロ買い反応を示している。ユーロ円は円安・ユーロ高の両面で買われている。東京朝方の160.31近辺を安値に、ロンドン午前には162.33近辺まで高値を伸ばした。対ポンドでもユーロ買いが顕著。

 ポンドドルは1.29台前半での取引。東京朝方の1.2959近辺を高値に、ロンドン朝方には1.2918近辺まで下落した。1月英月次GDPが予想外のマイナス成長となったことがポンド売り反応を広げた。しかhし、ロンドン時間に入るとユーロドルの上昇もあって1.29台半ばへと下げ渋った。ポンド円は東京朝方の191.35近辺を安値に買われ続け、ロンドン午前には192.75近辺まで高値を伸ばした。ただ、値幅はユーロ円には及ばず。ユーロポンドは0.8369近辺を安値に、0.8425近辺まで上伸。ポンド売りとユーロ買い両面の値動きとなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

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