【本日の見通し】日米の金融政策会合待ち

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【本日の見通し】日米の金融政策会合待ち
   
 本日は日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。ともに政策金利は据え置き見込み。日銀会合は時刻未定であるが11時半から13時の間であることが多い。今回は金利据え置きが濃厚で波乱要素が少ないこともあり、11時台の発表の可能性が高そう。米FOMCは午後3時に結果が公表される。
   
 ともに波乱要素が少ないとはいえ、声明や会合の結果を受けて今後の金融政策見通しが変化するため、発表まではやややりにくさがある。日銀会合は今後の利上げに向けた姿勢をどこまで強く示されるかが焦点となる。基本的にはこれまで何度か示されている「展望レポートに沿った経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」という姿勢が表現の修正はあれど継続と見られる。ただ春闘の結果がかなり好調だったこともあって、より積極的な姿勢が示されるとの期待があり、注目を集めるところ。早期利上げ期待が強まるようだと円買いが期待される。一方前回からの変化がほとんどなければ少し円売りで米FOMC待ちか。
  
 FOMCは声明や会見に加えて、今回発表される参加メンバーによる経済見通し(SEP)が注目される。中でも年末時点での政策金利見通しを示すドットプロットが注目されるところ。12月のFOMCで発表された前回のSEPでは、2025年末時点での政策金利見通しを示すドットプロットでの中央値が3.75-4.00%となり、9月時点での3.25-4.00%から0.5%の引き上げが見られた。現時点での金利先物や短期金利市場での中央値は3.50-3.75%となっており、ドットプロットで示された水準より低い。こうした市場の見方との乖離を受けて今回の見通しの変化がどうなっているのかが注目される。ドットプロットも下方修正されるようだとドル売りが期待される。
  
 ユーロドルやユーロ円なども基本的には日米会合待ち。ユーロドルは1.0950からの売りが上値を抑えるも、下がると買いが出る流れ。FOMC次第では大台トライがありそう。
  
MINKABUPRESS 山岡

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