【場況】 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高一服を受け て押し目を買われたが、ドル建て現物相場の軟調に上値を抑えられた。銀の商いは成立 しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が38〜97円高、金ミニが9.0〜 63.5円高、ゴールドスポットが405円高、銀が出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、金が2万1031枚、金ミニが7756枚、ゴール ドスポットが1556枚、銀が0枚。 【NY金は中東情勢に対する懸念が支援】 金は中東情勢に対する懸念が支援要因になった。イスラエルのネタニヤフ首相は、イ スラム組織ハマスに対する軍事的圧力は人質解放のための「不可欠な条件」との考えを 示し、パレスチナ自治区ガザで再開したハマスを標的とした大規模攻撃はまだ始まりに すぎないと述べた。 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は電話会談を行い、ウクライナのエネル ギー施設やインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意した。プーチン大統領 は米国が提示する広範な停戦案は受け入れず、米ホワイトハウスは広範な和平計画に向 けた協議が「直ちに」開始されると発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロ シアのエネルギー施設に対する攻撃を停止するという米国の提案を支持すると表明し た。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、米 国の焦点がインド太平洋地域にシフトする中、ロシアは欧州の民主主義国家との対決に 向けて準備を進めているとの見方を示した。ドイツ連邦議会は、財政規律を緩和する憲 法改正案を可決した。経済成長の回復と欧州集団防衛のための軍事支出拡大に向け、数 十年にわたり維持してきた保守的な財政方針を転換した。 金先限は夜間取引で上場来高値1万4706円を付けた。ニューヨーク高が支援要因 になった。円相場は1ドル=149円台前半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、中東情勢に対する懸念を受 けて買い優勢となり、史上最高値を更新した。アジア市場では、朝方の3032.04 ドルから、ドル高を受けて売り優勢となった。 午前11時現在、金が3028.51ドル、銀は3389セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3013.62ドル、銀が3393セント。 MINKABU PRESS
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