[今夜の視点]海外原油=中東情勢の緊迫感の高まりなどで戻りを試すか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.22ドル高の68.29ドルで推
移。本日これまでのレンジは67.65〜68.65ドル。
 今晩の海外原油は戻りを試すか。米国が対イラン制裁を強化していることによる供給
下振れ見通しや、中東情勢の緊迫感の高まりが相場を押し上げるだろう。米中央軍は空
母を紅海に集めてイエメンのフーシ派との衝突を強めていく公算である一方、親イラン
のフーシ派はイスラエル攻撃を続けており、イラン・フーシ派、イスラエル・米国の衝
突拡大は避けられないのではないか。フーシ派のミサイルを迎撃しつつ、米国とイスラ
エルがガザ地区を再建するのは不可能だ。フーシ派に軍事支援を続けているのはイラン
であり、イランにも態度を改めてもらう必要がある。
 また、米国では例年の傾向に沿ってガソリン需要が上向いている。今後さらに需給が
タイト化する可能性が高く、需給要因も相場を支えるだろう。今週の米エネルギー情報
局(EIA)の週報にも目を向けておきたい。
<今夜の予定>
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 製造業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit)
【経済】18:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit)
【経済】18:00 購買担当者総合景況指数 2025年3月速報(Markit)
◆ アメリカ ◆
【農産】3/25 00:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
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