【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが小幅まちまち。日中取引は寄り付き後、 期近高、期先安で推移。その後、先限が小高くなる場面があったが、金が総じて反落に つれ安となり、一時、全限月が小幅安となった。年度末が接近、トランプ関税の不透明 感から見送り気分が強く、薄商いで閑散に売りなし商状のなか、下値堅く推移。 前日のニューヨークプラチナの反発を引き継ぎ、ドル建て現物相場が970ドル台後 半から980ドル水準へ堅調に推移、朝方、1ドル=149円台後半で推移した円相場 が150円台前半に小安くなり、先限から買い優勢となり、期中を含む4本が小幅高で 推移した。しかし新規買い見送りムードが強く、上値は重く、前日の終値水準でもみあ い。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時25分現在の前営業日比は、プラチナが6円安〜6円高、プラチナミニが 3.0円安〜10.0円高、プラチナスポットが44円高、パラジウムが出来ず。 午前11時25分現在の出来高は、プラチナが3005枚、プラチナミニが252 枚、プラチナスポットが858枚、パラジウムが0枚。 【JPXプラチナは小口の売りで軟化リスク】 プラチナは閑散商いながら、先限は4600円割れはなく、プラスサイドに浮上し た。4621円で上値を抑えられ、夜間取引の高値4629円に届いていないが、小じ っかり。短期線の5日移動平均線(4614円)を一時、上抜いた。また14日間の相 対力指数(RSI)は弱気と強気相場の分岐点50を超える場面があった。テクニカル 面からは強気相場に転換の兆し。ただ出来高が伴っておらず、小口の売りで軟化のリス クはある。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上昇。朝方の977ドル台前半が支持線となるな か、午前9時半頃まで970ドル台後半でもみあい。その後、金の上昇で一時、981 ドル台に上昇。 午前11時25分現在、プラチナは979.01ドル、パラジウムが957.887 ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが975.50ドル、パラジウムが95 6.40 ドル。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。