[今日の視点]貴金属=金とプラチナが反落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金とプラチナが反落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下
落を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク
安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は4.47ドル安の
3020.38ドル、銀が11セント安の3362セント、プラチナが1.83ドル安
の974.71ドル、パラジウムは3.52ドル高の961.31ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.32/35円で、前営業日の
大引け時点から0.19円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万4700円前後、銀は161.5円前後、プラチナ
は4605円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。
 金はドル高が圧迫要因になった。3月の米耐久財受注速報値は前月比0.9%増と市
場予想の1.0%減から予想外に増加した。前月は3.3%増。ただ航空機を除く非国
防資本財(コア資本財)受注は0.3%減と予想外に減少した。
 トランプ米大統領は、米国で製造されていない全ての自動車に最大25%の関税を課
す計画を発表した。「まずは2.5%からスタートし、25%に引き上げる」と述べ
た。自動車関税は4月2日に発効するという。4月2日に対米貿易赤字の大きい国々を
対象とした相互関税も発表する計画である。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて上げ一服となった。
【NYプラチナはドル高や金軟調が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米耐久財受注速報値が予想外に増加
した。トランプ米大統領が、米国で製造されていない全ての自動車に最大25%の関税
を課す計画を発表したことも下げ要因である。
<今日の予定>
・中国工業利益 2025年2月(国家統計局)
・米国内総生産 2024年10-12月期確報値(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米中古住宅販売仮契約指数 2025年2月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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