【↓】日経平均 大引け| 続落、米自動車関税や配当落ちで一時3万6800円台 (3月28日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  37357.52
高値  37359.95(09:00)
安値  36864.93(13:17)
大引け 37120.33(前日比 -679.64 、 -1.80% )

売買高  19億3894万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆4761億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は679円安と続落、一時3万6800円台に下落
 2.3月末の配当権利落ち日で日経平均は300円あまり下押す
 3.米自動車関税が懸念されトヨタやホンダ、日産などが売られる
 4.アドテストやディスコ、東エレクなど半導体関連株も下落
 5.ディーエヌエやJT、サンリオが高く、フジHDが値を上げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比155ドル安と続落した。米政権の高関税政策が世界経済に与える影響が懸念され売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅続落。配当権利落ちの影響を受けたほか、米自動車関税の影響が警戒され自動車株などが売られた。

 前日の米株式市場では、NYダウが続落。トランプ米政権が輸入自動車に25%の追加関税を課すと発表したことが嫌気されゼネラル・モーターズなどが売られた。これを受け、東京市場も売り先行でスタート。3月期末の配当の権利落ちで日経平均株価は300円あまり押し下げられたが、自動車株に加え値がさの半導体関連株などが下落した。日経平均は3万7000円ラインを巡る攻防が続き、後場には一時900円を超す下げとなり3万6800円台まで下落する場面があった。しかし、引けにかけ下げ渋り、結局3万7100円台で取引を終えた。東証33業種全てが下落した。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が安く、川崎重工業<7012>や三菱重工業<7011>が軟調。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>が売り込まれ、デンソー<6902>やブリヂストン<5108>も下落した。ファーストリテイリング<9983>が軟調で三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日本郵船<9101>、三菱商事<8058>が値を下げた。
 半面、ディー・エヌ・エー<2432>やJT<2914>、富士通<6702>が高く、キオクシアホールディングス<285A>やサンリオ<8136>が堅調。KDDI<9433>や大塚ホールディングス<4578>、ニトリホールディングス<9843>が値を上げた。フジ・メディア・ホールディングス<4676>が買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はネクソン <3659>、大塚HD <4578>、KDDI <9433>、コナミG <9766>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、リクルート <6098>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約240円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)小売業、(3)精密機器、(4)情報・通信業、(5)水産・農林業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)証券商品先物、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)輸送用機器、(5)銀行業。

■個別材料株

△クックパッド <2193> [東証S]
 大規模な自社株買いを好感。
△AIFCG <254A> [東証S]
 EVO FUNDなど割当先に新株予約権発行し暗号資産投資へ。
△インフォメテ <281A> [東証G]
 NEC <6701> から電力データの特許を譲受。
△フジHD <4676> [東証P]
 取締役相談役の日枝氏退任含む新経営体制を発表。
△BTM <5247> [東証G]
 大分のシステム開発会社を子会社化へ。
△くすりの窓口 <5592> [東証G]
 「くすりの窓口ポイント」が「dポイント」と連携。
△QPS研究所 <5595> [東証G]
 JAXA大型受注の内容変更。
△FフォースG <7068> [東証G]
 6~2月期営業95%増益で投資マネー集中。
△日本ISK <7986> [東証S]
 上限6.42%の自社株買い実施を好感。
△GFA <8783> [東証S]
 「NYANMARU Acceleration Program」に採択。

▼ドリームI <4310> [東証P]
 配当権利落ちで処分売り圧力強まる。
▼JCRファ <4552> [東証P]
 大幅下方修正で一転赤字見通しに。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)新光電工 <6967>、(2)マーケットE <3135>、(3)サンウェルズ <9229>、(4)フジHD <4676>、(5)シーイーシー <9692>、(6)gumi <3903>、(7)ゼンリン <9474>、(8)松屋フーズ <9887>、(9)ワタミ <7522>、(10)アンビスHD <7071>。
 値下がり率上位10傑は(1)ドリームI <4310>、(2)東洋証券 <8614>、(3)日鉄鉱 <1515>、(4)千葉興 <8337>、(5)JCRファ <4552>、(6)日本MDM <7600>、(7)アイザワ証G <8708>、(8)スパークス <8739>、(9)アイシン <7259>、(10)グランディ <8999>。

【大引け】

 日経平均は前日比679.64円(1.80%)安の3万7120.33円。TOPIXは前日比58.22(2.07%)安の2757.25。出来高は概算で19億3894万株。東証プライムの値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は1435となった。東証グロース250指数は668.89ポイント(1.97ポイント安)。

[2025年3月28日]


株探ニュース

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