[今夜の視点]海外原油=反発か、供給下振れリスクの高まりで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.28ドル安の69.08ドルで推
移。本日これまでのレンジは68.81〜69.72ドル。
 今晩の海外原油は反発か。トランプ米政権の相互関税発動を2日に控えて金融市場全
体で警戒感が高まっているが、世界的な景気悪化懸念と供給下振れリスクがせめぎあい
つつ、上振れすると思われる。高水準の相互関税が発動することによる設備投資コスト
のさらなる拡大は、米石油生産を圧迫するだろう。トランプ米大統領はロシアとウクラ
イナの停戦協議が滞っていることに苛立っており、ロシアが停戦に合意しなければ1ヶ
月以内に追加制裁を課すと述べた。バイデン前政権が発動した対ロシア制裁でロシア産
の原油供給は限定されており、トランプ米大統領が追加制裁を科すならば、さらに下振
れするリスクがある。
 また、米国とイランが書簡をやりとりした後、トランプ米大統領がイランを空爆する
と警告したことからすれば、両者の溝が埋まることはなかったようだ。核開発協議は始
まらず、衝突が始まる可能性を想定すべき。トランプ米大統領が提示したとされる2ヶ
月間の期限が本当であるなばら、開戦は5月か。
<今夜の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 小売売上高 2025年2月(香港統計局)
◆ トルコ ◆
【休日】--:-- 砂糖祭
◆ ドイツ ◆
【経済】15:00 小売売上高 2025年2月(連邦統計庁)
【経済】21:00 消費者物価指数 2025年3月速報(連邦統計庁)
◆ イギリス ◆
【経済】17:30 マネーサプライ 2025年2月(BOE)
【納会】--:-- ブレント原油 2025年5月限(ICE EUROPE)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】21:00 貿易収支 2025年2月(財務省歳入局)
◆ アメリカ ◆
【経済】22:45 シカゴ購買部協会景気指数 2025年3月(シカゴ購買部協会)
【農産】4/1 00:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【農産】4/1 01:00 全米穀物四半期在庫 2025年3月(USDA)
【農産】4/1 01:00 作付意向面積 2025年(USDA)
【納会】--:-- 改質ガソリン 2025年4月限(NYMEX)
【納会】--:-- ヒーティングオイル 2025年4月限(NYMEX)
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