日経平均株価 始値 36440.18 高値 36440.18(09:00) 安値 35541.72(13:25) 大引け 35617.56(前日比 -1502.77 、 -4.05% ) 売買高 23億3555万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆3700億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅に3日続落、米株安でリスクオフ加速 2.1500円を超える暴落で3万5000円台まで一気に急降下 3.米株市場はPCEデフレーターでインフレ警戒感高まる 4.トランプ関税政策を警戒し、先物主導で下げ幅広がる 5.業種別では33業種全面安、個別株も96%が値を下げる ■東京市場概況 前週末の米国市場ではNYダウは前日比715ドル安と3日続落した。米政権による関税政策が貿易戦争をもたらすとの警戒感から売りが優勢となった。 週明けの東京市場では、リスクオフの地合いのなか日経平均株価が急落、1500円を超える下げで3万5000円台半ばまで一気に水準を切り下げた。 31日の東京市場は、先物主導で波乱の展開となり、日経平均は昨年8月上旬以来およそ7ヵ月半ぶりの水準に売り込まれた。前週末の米国株市場ではトランプ米政権が打ち出す関税政策への警戒感が高まるなか、発表されたインフレ指標である2月のPCEデフレーターがコンセンサスを上回る内容だったことから、リスク回避目的の売りがかさみNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落した。東京市場では、この流れを引き継ぎ、朝方から大きく下値を売り込まれる展開に。4%超の下げとなり3万6000円台も一気に割り込んだ。業種別では33業種すべてが下落したほか、個別も225採用銘柄で上昇したのはわずかに1銘柄という文字通りの全面安商状となった。プライム市場の値下がり銘柄数は1600近くまで増加し、大引け時点で全体の96%強を占めた。 個別では、プライム市場で売買代金トップとなったファーストリテイリング<9983>が急落、売買代金2位の三菱重工業<7011>が安いほか、売買代金上位を占めたディスコ<6146>、フジクラ<5803>なども大幅下落。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの下げも目立った。アドバンテスト<6857>が大幅安、トヨタ自動車<7203>も売られた。ドリームインキュベータ<4310>がストップ安となり、新光電気工業<6967>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も急落。 半面、ニトリホールディングス<9843>が頑強な値動きを示し、フジ・メディア・ホールディングス<4676>もしっかり。アイダエンジニアリング<6118>が値を飛ばし、不二製油グループ本社<2607>、トプコン<7732>も上昇した。愛知製鋼<5482>、ペプチドリーム<4587>なども堅調。 日経平均へのプラス寄与はニトリHD <9843> 1銘柄のみ。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約557円。 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)水産・農林業、(3)海運業、(4)食料品、(5)繊維製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)その他製品、(3)保険業、(4)石油石炭製品、(5)証券商品先物。 ■個別材料株 △Syns <290A> [東証G] 昨年に引き続き内閣府の実証事業に採択。 △LeTech <3497> [東証G] 住友林 <1911> TOB実施で完全子会社化へ。 △山岡家 <3399> [東証S] 28年1月期に売上高500億円目指す中計を好材料視。 △アイダ <6118> [東証P] 350万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △じもとHD <7161> [東証S] 「優先株復配で最終調整」との報道。 △富山第一銀 <7184> [東証P] 120万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △トプコン <7732> [東証P] MBO発表でTOB価格3300円にサヤ寄せの動き。 △ナイガイ <8013> [東証S] 「ポケモン」靴下を発売へ。 △松屋 <8237> [東証P] 前期配当の2円増額修正を評価。 △ニトリHD <9843> [東証P] 1ドル=1497円近辺の円高進行が追い風に。 ▼ドリームI <4310> [東証P] 権利落ちに伴う処分売り続く。 ▼ENEOS <5020> [東証P] 25年3月期下方修正を嫌気。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイダ <6118>、(2)富山第一銀 <7184>、(3)不二製油G <2607>、(4)養命酒 <2540>、(5)宝&CO <7921>、(6)トプコン <7732>、(7)松屋 <8237>、(8)クオールHD <3034>、(9)愛知鋼 <5482>、(10)ニトリHD <9843>。 値下がり率上位10傑は(1)ドリームI <4310>、(2)新光電工 <6967>、(3)ルネサス <6723>、(4)ソシオネクス <6526>、(5)SUMCO <3436>、(6)コクサイエレ <6525>、(7)ディスコ <6146>、(8)MS&AD <8725>、(9)WSCOPE <6619>、(10)アドテスト <6857>。 【大引け】 日経平均は前日比1502.77円(4.05%)安の3万5617.56円。TOPIXは前日比98.52(3.57%)安の2658.73。出来高は概算で23億3555万株。東証プライムの値上がり銘柄数は52、値下がり銘柄数は1575となった。東証グロース250指数は651.41ポイント(17.48ポイント安)。 [2025年3月31日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。