NY原油市況=反発、2月21日以来の高値を更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     69.43       71.83       68.81       71.48        + 2.12
  2025/06     69.00       71.24       68.38       70.95        + 2.05
  2025/07     68.45       70.58       67.87       70.32        + 1.97
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              642,063             1,839,811    ( + 26,891)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     231.40    + 5.31
                            2025/05     227.94    + 5.06
         改質ガソリン       2025/04     228.31    + 4.84
                            2025/05     229.07    + 4.72
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。期近2限月は2.05〜2.12ドル高。その他の
限月は1.06〜1.97ドル高。
 ロシアとウクライナの停戦協議が滞っていることに苛立つトランプ米大統領が、ロシ
アが停戦に合意しなければ1ヶ月以内に追加制裁を科すと述べたことが手がかり。ロシ
ア産原油を購入する国に対して、米国が25%から50%の追加関税を課す可能性があ
る。ウクライナ戦争が始まった後のロシア産原油の主な買い手は中国やインド。
 また、米国とイランが書簡をやりとりした後、トランプ米大統領がイランを空爆する
と警告したことも懸念要因。イランの核開発を巡り、米国はイランに対して威圧的に協
議開始を迫っているが、イランは応じなかったようだ。
 米国の相互関税の発動によって米石油産業の設備投資コストが拡大する見通しで、供
給下振れリスクが強まっていることも買い手がかり。相互関税について、トランプ米大
統領はすべての国が対象であると述べている。従来の発表とは異なり、税率は寛大では
ない可能性がある。
 時間外取引で5月限は堅調に推移する場面はあったが、1バレル=70ドルの節目が
引き続き抵抗となった。ただ、通常取引開始後に買い戻しが強まると、この水準を突破
し71.83ドルまで上値を伸ばした。5月限は中心限月として2月21日以来の高値
をつけている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・1月の米原油生産量は日量1314万6000バレルまで減少=EIA
・1月の米石油需要は日量2073万6000バレルまで拡大、1月の最高水準を更新
=同上
・イラン革命防衛隊がペルシャ湾で2隻のタンカーを拿捕
・衝突回避に向け、米国とイランの間接的な連絡の枠組みが確立=イスラエル・ハヨム
紙
・石油積み込み係留施設3か所のうち2つの操業を停止=CPC
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