アジア株上昇、中国財新PMI好結果 トランプ二転三転には要警戒、きょうはエイプリルフール

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株上昇、中国財新PMI好結果 トランプ二転三転には要警戒、きょうはエイプリルフール

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   23304.02(+184.44 +0.80%)
中国上海総合指数  3355.31(+19.56 +0.59%)
台湾加権指数     21232.58(+536.68 +2.59%)
韓国総合株価指数  2528.27(+47.15 +1.90%)
豪ASX200指数    7912.40(+68.98 +0.88%)
インドSENSEX30種  77100.50(-314.42 -0.41%)

アジア株は総じて上昇、前日に大幅下落した反動で値ごろ感から買い戻しが優勢。また、きのうの公式PMIに続き中小企業を対象とした財新のPMIも強い結果となったことで、中国市場に安堵感が広がっている。PMIは唯一のポジティブ材料だ。PMIを受け上海株と香港株は上げ幅を拡大している。

中小企業を対象とした財新の中国3月製造業PMIは51.2と昨年11月以来の高水準となり市場予想も上回った。きのう発表された中国国家統計の3月製造業PMIは50.5と昨年3月以来の高水準となり市場予想も上回った。非製造業PMIも前回から上昇し昨年末以来の高水準、予想も上回った。

東京早朝にトランプ氏は相互関税は「かなり優しい」ものになると発言したがマーケットは無反応だ、二転三転するトランプ発言に対する警戒感が強い。きょうはエイプリルフールだ。

中国はきょうから台湾周辺で軍事演習を行うと発表。この動きは「台湾独立」分離主義勢力に対する警告が目的だとされており、米国との関係悪化が懸念される。また、不動産市場の回復の弱さも懸念されている。中国不動産上位100社の3月の売上高が前年同月比で11.4%減少した。モルガンスタンレーによると中国大手不動産30社の契約販売は3月に大幅な減少を記録したという。

香港市場では医療品やエネルギー、ハイテク、通信サービス、不動産など幅広い銘柄が買い戻されている。上海株はきのうの下げを帳消し。資本財や医療品、公益、ハイテクの一角が上昇している。休場明けインド株は下落、休み中の世界的な株安を嫌気して売り優勢で始まった。

豪政策金利発表を受け豪州株は一時上げ幅を縮小する場面があった。豪中銀は政策金利を据え置き、インフレ低下は歓迎するものの、見通しには慎重姿勢を示した。インフレを中銀目標に戻すことが最優先事項であり、そのために必要なことをすると表明した。

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