NY原油市況=反発、イランと米国の武力衝突を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     71.20       71.94       70.61       71.71        + 0.51
  2025/06     70.70       71.43       70.13       71.23        + 0.49
  2025/07     70.14       70.80       69.56       70.61        + 0.43
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              899,726             1,831,029    ( - 3,175)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     232.20    + 3.31
                            2025/06     229.29    + 2.74
         改質ガソリン       2025/05     233.10    + 2.85
                            2025/06     231.52    + 2.61
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。期近2限月は0.49〜0.51ドル高。その他の
限月は0.16〜0.43ドル高。
 米国の相互関税発表を待つなかで神経質な雰囲気だったが、関税政策に対する米国内
からの反発の声が伝わるなかで警戒感が後退し、買いが優勢となった。物価を押し上
げ、米経済を強く圧迫するとは見られていない。
 バロ仏外相がイランの核開発問題を解決するための機会は狭まっており、協議が失敗
するなら、軍事衝突により地域の不安定化という代償を払うことになるのはほぼ避けら
れないとの認識を示したことも買い手がかり。米国による追加の対ロシア制裁も引き続
き警戒されている。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報はあまり材料視されず。製油所稼働率
は前週の87.0%から86.0%まで低下し、季節的な原油需要の高まりはまだ見ら
れない。ガソリン需要の4週間移動平均は日量878万4000バレルまで減少。前年
同時期の895万1000バレルを下回って推移している。
 時間外取引で5月限は売りがやや優勢。通常取引開始を控えて70.61ドルまで軟
化した。ただ、その後は買い戻しが強まり、プラス圏に浮上。引け後の時間外取引では
72.28ドルまで上げた後に急落している。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油高に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +616.5万(4億3979万)
ガソリン −155.1万(2億3758万)
留出油  +26.4万(1億1463万)
(クッシング地区)
原油 +237.3万(2508万)
*()は在庫総量
今日の材料
・米相互関税のベースラインは10%、すべての国に適用
・相互関税はサウジが10%、UAEは10%、カザフは27%、イラクは39%、ガ
イアナは38%
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比603万7000バレル増
・ガソリン在庫は同162万8000バレル減
・留出油在庫は同1万1000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比224万4000バレル増
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