時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比1.82ドル安の69.89ドルで推 移。本日これまでのレンジは69.27〜70.41ドル。 今晩の海外原油は反落か。トランプ米大統領が発表した相互関税が重しとなって、米 国だけでなく世界経済を悪化させる可能性が意識されており、時間外取引から通常取引 にかけて売りが続きそうだ。敵対関係にある中国だけでなく、欧州連合(EU)との摩 擦も強まっており、世界経済の雲行きは怪しい。 ただ、関税による物価上昇は世界最大の産油国である米国の生産コストも押し上げ る。需要が下振れし、生産コストが拡大するなら石油企業は二重苦であり、米国の増産 傾向は腰折れするだろう。近年の世界的な生産拡大をけん引してきたのは米国である。 また、需要下振れ懸念に対して石油輸出国機構(OPEC)プラスが行動を起こすのか 注目したい。OPECプラスは今月から自主減産の縮小を開始している。 <今夜の予定> ◆ トルコ ◆ 【経済】16:00 消費者物価指数 2025年3月(トルコ統計機構) 【経済】16:00 生産者物価指数 2025年3月(トルコ統計機構) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年3月確報(Markit) 【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2025年3月確報(Markit) 【経済】18:00 生産者物価指数 2025年2月(EUROSTAT) ◆ スイス ◆ 【経済】15:30 消費者物価指数 2025年3月(連邦統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 貿易収支 2025年2月(商務省) 【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】23:00 非製造業景況指数 2025年3月(ISM) 【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 貿易収支 2025年2月(カナダ統計局) MINKABU PRESS
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