国内市場は大幅安へ。2025年9月限で2000〜2500円安程度を想定する。 米国が発表した相互関税が、米国を含めた世界経済を悪化させ、需要を下振れさせるリ スクが強まった。需要下振れ懸念が強まっている真っ最中に、石油輸出国機構(OPE C)プラスが5月の増産幅を引き上げを発表したことから、海外原油の下げは加速し た。円相場は1ドル=145円後半で円高・ドル安推移。昨年10月以来の円高水準と なっている。 OPECプラスの自主減産を行っている8カ国は、金融市場が相互関税を嫌気してい るなかで追加増産を発表した。市場の基礎的条件が引き続き健全であり、前向きな市場 見通しを考慮したというが、OPECプラスが原油安に追い打ちをかける光景は異様で ある。OPEC月報で示されているような堅調な需要が本当に続くのかもしれないとし ても、増産を急ぐ根拠は不明だ。来月にも供給過剰が強まるのだろうか。トランプ米大 統領がイランに伝えたとされる2ヶ月の期限は来月に到来すると思われるが、関連があ るのかどうかはよくわからない。石油市場では下値探りが続くだろう。 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.29ドル安の66.66ドルで推 移。本日これまでのレンジは66.51〜66.77ドル。 <今日の予定> ◆ オーストラリア ◆ 【経済】09:30 貿易収支 2025年2月(連邦統計局) ◆ 日本 ◆ 【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 3月23日-3月29日(財務省) ◆ 中国 ◆ 【経済】10:45 サービス業購買担当者景況指数 2025年3月(財新) ◆ トルコ ◆ 【経済】16:00 消費者物価指数 2025年3月(トルコ統計機構) 【経済】16:00 生産者物価指数 2025年3月(トルコ統計機構) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】17:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年3月確報(Markit) 【経済】17:00 購買担当者総合景況指数 2025年3月確報(Markit) 【経済】18:00 生産者物価指数 2025年2月(EUROSTAT) ◆ スイス ◆ 【経済】15:30 消費者物価指数 2025年3月(連邦統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 貿易収支 2025年2月(商務省) 【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省) 【経済】23:00 非製造業景況指数 2025年3月(ISM) 【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 貿易収支 2025年2月(カナダ統計局) MINKABU PRESS
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