穀物4品見通し=コーンは好調な輸出と米産地の天候懸念で底堅い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆5月限は今春の米国産大豆の作付縮小観測を受けて4月1日に上伸し3月
6日以来の高値となる1034.75セントまで浮上したものの、その後は軟化に転じ
て1020セントを割り込んでいる。
 米トランプ政権が相互関税を発表したことで、米国と他諸外国との貿易戦争の激化が
警戒されているほか、この関税を受けての世界景気後退への懸念が強まっている。特に
中国向けの輸出が大きく影響するとの懸念が強くこれが上値抑制要因になっているため
1020セントを上値抵抗線にしての頭重い動きが続きそう。
<コーン>
 シカゴコーン5月限は概ね440〜465セントのレンジ内での高下が続いている。
トランプ政権による関税政策に対する警戒感は根強いものの大豆に比べると輸出への影
響が限られると見られる上、実際に米国のコーン輸出は好調を維持していることが下支
え要因となっている。また作付け気が迫る中で、米産地では荒れた天気が広がってお
り、作付け開始が遅れるとの懸念が強まっていることも買い支援要因。
 トランプ政権による相互関税の影響を受けた世界経済不安は引き続き重しになると見
られるが、米国産コーンの需給が強気なだけに現在の価格レンジを維持する底固い足取
りが見込まれる。
<小豆>
 取組は引き続きゼロで手出し難の状態にある。
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