アジア株 戻り弱い、米中のチキンレースに付き合わされる 中国「最後まで戦う」 東京時間14:01現在 香港ハンセン指数 20165.54(+337.24 +1.70%) 中国上海総合指数 3124.77(+28.20 +0.91%) 台湾加権指数 18369.72(-862.63 -4.49%) 韓国総合株価指数 2338.92(+10.72 +0.46%) 豪ASX200指数 7495.90(+152.64 +2.08%) インドSENSEX30種 73831.31(+693.41 +0.95%) アジア株は台湾を除いて反発、前日に暴落した反動で買い戻しが入っている。ただ、戻りは弱い。トランプ関税による世界的な貿易戦争激化が懸念されている。また、米中がチキンレース化しており投資家心理はさらに悪化。 トランプは米国に対する34%の関税を撤回しなければ中国に50%の追加関税を課すと脅しているが、中国は屈しない姿勢。トランプ関税に「最後まで戦う」と宣言、権利を守るために必要な行動を取る。米国がエスカレートするようであれば断固として対抗措置を取ると表明した。 中国は米政権との交渉は難しいが、その代わり景気支援策の強化と前倒しを検討している。消費支出の増加、輸出企業への補助金、出生率の上昇、インフラ整備、債務軽減、金融緩和・預金準備率引き下げ、株価安定などを含んだ景気支援策を準備している。 中国人民銀行は政府系ファンドを支援すると発表したほか、政府系ファンドの1つである中国投資有限責任公司がハイテク株とETFの保有を増やすと発表、投資総額800億元(109億ドル)を費やすとしている。きのうは他の政府系ファンドがETFを買い増ししたと発表した。また、30社以上の企業が相次いで自社株買いを発表している。 中国の大規模な支援策は関税の打撃を和らげるのに役立つかもしれないが、中国経済全体の回復は難しいだろう。支援策前倒し報道でも、きのうの中国株と香港株は下げ止まることなく大幅下落して取引を終えた。きょうも株価安定の報道が伝わっているが、香港株の戻りは弱い、上海株は一時マイナス圏に転じる場面があった。 台湾株はきょうも大幅下落、きのう過去最大の下落率を記録したにもかかわらず、きょうもパニック売りに見舞われている。資本財や医療品、ハイテク、消費財、不動産、公益、素材など幅広い銘柄が下落している。
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