●論点解説穀物、通商と天候リスクの織り込み進まず=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴ穀物相場は、7日に続いて8日も期近高・期先安とまちまちの展開になった。
米中貿易紛争の激化が工業品の急落を促しているが、穀物市場は10日に米農務省(U
SDA)需給報告の発表を控えていることもあり、値動きが鈍化している。需給報告で
何か大きな修正が見込まれている訳ではないが、急落地合の反動から持高調整が促され
ている。産地では作付け期が始まっているが、豪雨の報告地域は減少しており、作付け
障害のリスクは軽減している。現状では、積極的に天候リスクを織り込んでいく必要性
は薄れている。小麦相場はプレーンズの乾燥リスクを織り込んでいるが、トウモロコシ
と大豆相場は値動きの鈍さが目立つ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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