時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比2.35ドル安の57.23ドルで推 移。本日これまでのレンジは56.70〜58.38ドル。 今晩の海外原油は安値模索だが、反発を期待。貿易戦争の激化による世界的な景気悪 化や需要下振れ見通しを背景に時間外取引ですでに大きく下げているうえ、関税引き上 げの報復措置として、中国政府が米国債の処分売りを加速させる可能性がドル安や米国 債安を引き起こしており、次のパニックが手招きしているような印象はあるが、中東で も衝突が始まりそうな気配があることが相場を支えるだろう。イランに対して、米国や イスラエルが攻撃を仕掛けるリスクを想定しておきたい。 今週、トランプ米大統領と会談したイスラエルのネタニヤフ首相は、「イランが核兵 器を取得してはならないことに我々は同意する」、イランが核兵器を保有しないという 合意には「米国が介入し、施設を解体し、自らの監視下で装備を破壊するというリビア の合意をモデルにした合意のみだ」と述べた。これが実現しない場合には軍事行動が代 替策であると指摘しているが、イランが同意する余地がどこにあるのだろうか。今週 12日に米国とイランはオマーンで核開発問題について協議するが、ネタニヤフ首相の 発言は武力衝突ありきにしか見えない。イランが支援するイエメンのアンサール・アッ ラー(フーシ派)ですら武力で黙らせることができない米国が、世界有数の軍事大国で あるイランと衝突すれば対立が長引くことは必至だろう。 <今夜の予定> ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】4/10 03:00 FOMC議事録公表 3月18-19日(FRB) 【工業】23:30 週間石油統計(EIA) MINKABU PRESS
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