NY原油市況=大幅反発、トランプ米大統領が相互関税の一時緩和を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     58.32       62.93       55.12       62.35        + 2.77
  2025/06     57.94       62.38       54.67       61.82        + 2.72
  2025/07     57.42       61.83       54.33       61.28        + 2.62
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              2,049,810             1,986,233    ( + 43,287)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     211.36    + 5.66
                            2025/06     207.02    + 6.52
         改質ガソリン       2025/05     203.84    + 4.70
                            2025/06     202.93    + 4.95
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は大幅反発。期近2限月は2.72〜2.77ドル高。その
他の限月は1.84〜2.62ドル高。
 トランプ米大統領が相互関税を90日間緩和すると発表したことを好感した。この措
置の対象となるのは報復せず、問題解決に向けて協議を申し出た国に限られる。緩和期
間中の税率は10%に引き下げられる。報復措置を含めて猛反発している中国は対象外
で、中国からの輸入品に対する関税は累計104%から125%までさらに引き上げら
れた。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働率は86.7%まで上
昇したものの、季節的な原油需要の高まりは限定的。製油所への原油投入量は昨年の水
準を下回って推移している。ガソリン需要の4週間移動平均は日量859万5000バ
レルまで減少。
 時間外取引で5月限は下落。一時55.12ドルまで下げ幅を拡大し、中心限月とし
て2021年2月以来の安値を更新した。ただ、通常取引開始後は急反発し、
62.93ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。相互関税の緩和発表で、景気悪化
懸念が後退した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +255.3万(4億4235万)
ガソリン −160万(2億3598万)
留出油  −354.4万(1億1108万)
(クッシング地区)
原油 +68.1万(2576万)
*()は在庫総量
今日の材料
・中国は合意を望んでいるが、どうすればいいかわからないだけだ=トランプ米大統領
・中国との対立激化を懸念していない=同上
・中国に対するさらなる税率引き上げは想像できない=同上
・カナダやメキシコについての関税に変更はない=米当局者
・自動車や鉄鋼、アルミニウムについても変更なし=同上
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比105万7000バレル減
・ガソリン在庫は同20万7000バレル増
・留出油在庫は同184万4000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比63万6000バレル増
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