NY原油市況=反落、米中貿易戦争の激化で景気悪化見通しが根強い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     62.71       63.34       58.76       60.07        - 2.28
  2025/06     62.15       62.71       58.29       59.63        - 2.19
  2025/07     61.67       62.10       57.86       59.18        - 2.10
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              2,095,340             1,943,014    ( - 43,219)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     204.64    - 6.72
                            2025/06     200.74    - 6.28
         改質ガソリン       2025/05     196.13    - 7.71
                            2025/06     195.31    - 7.62
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。期近2限月は2.28〜2.19ドル安。その他の
限月は2.10〜1.14ドル安。
 トランプ米政権の相互関税は一時的な税率緩和が発表されている一方、米中貿易戦争
が激化していることが相場を圧迫している。経済大国の対立に終わりは見えておらず、
世界的な景気悪化や石油需要の下振れが危惧されている。米ホワイトハウスは中国から
の輸入品に対する関税は合計で少なくとも145%まで上昇すると発表している一方、
中国は対米輸入関税を84%まで引き上げた。
 3月の米消費者物価指数(CPI)が鈍化したことは支援要因。米連邦準備制度理事
会(FRB)が追加利下げを検討する手がかりとなる。ただ、トランプ米政権の関税政
策で物価が上振れする可能性が高いことから、FRBは追加の金融緩和に慎重であると
みられている。
 米エネルギー情報局(EIA)は短期エネルギー見通し(STEO)で今年の米原油
生産見通しを従来の日量1361万バレルから同1351万バレルまで下方修正した。
今年の米需要見通しは日量2050万バレルから同2040万バレルまで引き下げられ
た。
  時間外取引で5月限は下落。通常取引開始後は58.76ドルまで下げ幅を拡大し
た。ただ、引けにかけては下げ幅をやや縮小した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。需要悪化見通しが重し。
今日の材料
・イラン、レニウム188の製造に成功=報道
・原油安で米シェールオイル生産が危機に=英FT
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