[今夜の視点]海外原油=下げ一服か、イランと米国の核開発協議を控えて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.53ドル高の60.60ドルで推
移。本日これまでのレンジは59.43〜60.65ドル。
 今晩の海外原油は下げ一服か。12日にオマーンで米国とイランの高官協議が実施さ
れることから、買い戻しが優勢となる可能性がある。核開発を続けるイランが米国やイ
スラエルの要求をどの程度受け入れるのか不明であり、結果次第では武力衝突の開始が
危惧されそうだ。また、足元でドル安が強まっていることも買い手がかりか。ドルイン
デックスは節目の100を下回り、2023年7月以来の安値を更新した。ドル安は米
国が輸入する原油のコストを押し上げるほか、米国債利回りの上昇、関税引き上げは石
油産業にとって大きな負担で、米国の増産が続くとは思えない。
 ただ、米中貿易戦争が激化し、世界的な景気見通しは依然として暗い。リスク資産市
場は不安定なままである。石油の需要悪化見通しがあっさりと相場の軸ではなくなると
は思えず、戻りを試すとしても上値は限られそうだ。
<今夜の予定>
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 生産者物価指数 2025年3月(労働省)
【経済】23:00 消費者信頼感指数 2025年4月速報値(ミシガン大)
【商品】4/12 04:30 建玉明細報告(CFTC)
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