NY原油市況=反発、イランの輸出を止められると米エネルギー長官発言

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2025/05     60.20      61.87      59.43     61.50      + 1.43
  2025/06     59.79      61.20      59.00     60.90      + 1.27
  2025/07     59.31      60.62      58.57     60.34      + 1.16
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電            2,385,595             1,927,718   (- 15,296)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2025/05     206.53    + 1.89
                   2025/06     202.83    + 2.09
改質ガソリン        2025/05     199.91    + 3.78
                   2025/06     199.26    + 3.95

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比は、期近2限月が1.27〜1.43ド
ル高、その他の限月は0.44〜1.16ドル高。中心限月の5月限は1.43ドル高
の61.50ドル。

 ドル安進展に米株急伸と外部市場の強材料が揃うなか、この日ライト米エネルギー長
官が、12日からのオマーンでの米国とイランの核開発交渉を前にして、米国がイラン
の原油輸出を止めることができると発言したことで切り返す展開となった。
 また稼働中の米国内の原油掘削装置(リグ)数が前週比で9基も減少していたことも
米国の時間帯後半の支援材料となった。
 5月限は、アジアの時間帯の時間外取引では59ドル台後半のもみ合い。欧州の時間
帯に入ると59ドル台後半〜60ドル台ともみ合いレンジを上に広げた。米国の時間帯
に入ると、ほぼ一方的な上昇となり、61ドル台半ばまで水準を切り上げた。

 中東訪問中のライト米エネルギー長官はこの日アブダビで、我々はイランの原油輸出
を止めることも可能だと記者団に語った。「それは米国が実力行使するという意味
か?」との質問に対して、「ここでその方法は延べないが、圧力をさらに加えることは
100%間違いない」と述べた。
 なお米国とイランは12日にオマーンでイランの核開発問題について協議する予定。

 米ベーカー・フューズによると、米国内の原油掘削装置(リグ)数は480基と、前
週比9基減となった。
 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに反発。原油高に追随した。とくにガソリン
の上げ幅が大きくなった。
今日の材料
・「我々はイランの原油輸出を止めることも可能」=ライト米エネルギー長官。
・米国内の原油掘削装置(リグ)数は480基と、前週比9基減=米ベーカー・フュー
 ズ。
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