株価指数先物【引け後】 小さいボリュームでもトレンドが出やすい状況

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 34260 -570 (-1.63%)
TOPIX先物 2524.0 -41.5 (-1.61%)

 日経225先物(6月限)は前日比570円安の3万4260円で取引を終了。寄り付きは3万4470円と、ナイトセッションの終値(3万4650円)を割り込む形で、売り先行で始まった。現物の寄り付き直後に3万4630円まで下げ幅を縮める場面もみられたが、市場参加者が限られるなかで円相場が1ドル=140円台と円高に振れたことが重荷となり、ランチタイムで3万4240円まで売られた。午後の取引は3万4270円~3万4360円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけて3万4400円まで下げ渋る動きもあったが、取引終了間際に下へのバイアスが強まり、本日の安値圏で終えた。

 日経225先物は先週突破した3月26日高値から4月7日安値までの下落幅の半値戻し(3万4310円)水準での攻防をみせていたが、これを割り込んで終えた。グローベックスのNYダウ先物は380ドル、ナスダック100先物が200ポイントほど下落して推移しており、祝日明けの米国市場の下落が警戒された。

 トランプ米大統領は自身のSNSに「NON-TARIFF CHEATING(非関税障壁のごまかし)」と題した投稿を行った。そのなかで為替操作や日本の自動車の安全検査などにも言及していることがロングの解消に向かわせた面もあったと考えられる。さらに、市場参加者が限られ、東証プライムの売買代金は1年4カ月ぶりの低水準だったため、小さいボリュームでもトレンドが出やすい状況だったとみられる。

 日経225先物は週足のボリンジャーバンドの-1σ(3万4720円)に上値を抑えられる形だった。先週は-2σ水準からのリバウンドで-1σに接近しており、いったんは利食いが入りやすい水準だった。日足では-1σ(3万3320円)から中心値(25日)が位置する3万5180円でのレンジで推移。3万4000円を割り込んでくると-1σが意識されてくる可能性はありそうだが、3万4000円処では押し目狙いのロング対応を想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で13.57倍と横ばいで推移。13.53倍に低下する場面もみられたが下へのトレンドは強まらず、その後は25日移動平均線(13.55倍)が支持線として意識されていた。押し目ではその後のリバランスを想定したNTロングが入りやすいだろう。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2399枚、ソシエテジェネラル証券が9283枚、サスケハナ・ホンコンが2756枚、バークレイズ証券が1877枚、JPモルガン証券が1720枚、日産証券が1489枚、モルガンMUFG証券が1356枚、野村証券が1342枚、SBI証券が1052枚、松井証券が887枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万5523枚、ソシエテジェネラル証券が1万5151枚、バークレイズ証券が3360枚、ゴールドマン証券が2807枚、JPモルガン証券が2373枚、ビーオブエー証券が2047枚、モルガンMUFG証券が1981枚、みずほ証券が1880枚、大和証券が1592枚、サスケハナ・ホンコンが868枚だった。

株探ニュース

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