NY原油市況=反発、米国が新たな対イラン制裁を発表

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     63.43       65.09       63.43       64.31        + 1.23
  2025/06     62.73       64.36       62.72       63.67        + 1.26
  2025/07     62.06       63.55       62.02       62.94        + 1.26
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              824,472             1,872,510    ( - 23,100)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     214.86    + 3.97
                            2025/06     210.34    + 3.48
         改質ガソリン       2025/05     209.96    + 3.43
                            2025/06     209.08    + 3.52
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.23〜
1.26ドル高。その他の限月は1.04〜1.26ドル高。
 米国が新たな対イラン制裁を発表したことが買い手がかりとなった。米国はイランの
液化石油ガス(LPG)を輸出するセイド・アサドルラ・エマムジョメ氏とその企業ネ
ットワークを標的とした制裁を実施する。米財務省によると、この企業グループは数億
ドル規模のイラン産LPGや原油を輸出しているという。核開発を巡って米国とイラン
は前向きな協議を続けている反面、米国は継続的に対イラン制裁を強化している。な
お、イラン外務省によると、本日オマーンで予定されていた実務者協議は今週土曜日に
変更となった。
 ベッセント米財務長官が投資家との非公開の会合で、「関税を巡る中国との対立は長
くは続かず、緩和していく見通しだ」と述べたことも買い手がかり。関税を巡る米中の
対立緩和が期待された。この会合の出席者によると、ベッセント米財務長官は中国との
交渉はまだ始まっていないが、合意は可能との認識を示したという。
 時間外取引で6月限は堅調。通常取引開始後は64.36ドルまで上値を伸ばした
が、先週の高値付近が抵抗となり、やや押し戻されて引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国はクリミアをロシア領と公式に承認へ=米ワシントン・ポスト
・イラン、密輸燃料を積載したタンカー2隻を拿捕=報道
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比456万5000バレル減
・ガソリン在庫は同218万バレル減
・留出油在庫は同164万バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比35万4000バレル減
※本文中の限月を5月限から6月限に変更します。
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