金・銀午前=金が反落、達成感から利益確定の売りが優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反落。ニューヨーク市場では一時最高値を更新したものの、3500ドルの節目
に到達した後は売りが強まった。達成感が利益確定の売りを促しており、国内市場も調
整安。ただ、ドル建て現物相場には押し目買いが入っており、国内市場も下げ一服後は
やや下げ渋り。薄商いのなか、銀先限は続落。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が259〜348円高、金ミニが
193.0〜351.0円高、ゴールドスポットが584円高、銀が1.0円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が3万5751枚、金ミニが1万3359枚、ゴ
ールドスポットが2655枚、銀が1枚。
【トランプ米大統領が態度を修正】
 トランプ米大統領は米連邦準備制度理事会(FRB)議長の人事や対中関税政策につ
いて態度を改めた。トランプ米大統領はパウエルFRB議長を解任するつもりはないと
述べたほか、貿易協定次第では中国への関税は大幅に下がるとの見通しを示した。中国
に強硬な態度を取るつもりはないとも発言している。ロイター通信によると、来月始め
にもトランプ米大統領と中国の習近平主席が会談する可能性がある。
 トランプ米大統領の発言を受けて円相場は乱高下。一時143.22円付近まで円売
り・ドル買いが強まったものの、その後は円買い・ドル売りに押され、141円後半で
推移している。米国の債務残高を激増させたバイデン前政権に続き、関税政策で世界を
混乱させるトランプ米政権のもとでも、ドルの信認低下は避けられない見通し。
 前日に上場来高値を更新した金先限は1万5375円まで反落。ただ、日中取引開始
後は安値からやや戻している。
【ドル建て現物相場は下げ渋り】
 金のドル建て現物相場は下げ渋り。3319.30ドルまで調整売りに押された後は
3385.89ドルまで切り返し、アジア時間帯の下げ幅を消した。ただ、押し目買い
は入っているものの、上値を伸ばす動きは限定的。午前11時45分現在、金が
3363.42ドルで推移。

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