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ニューヨーク原油(NYMEX)
始 値 高 値 安 値 帳入値 前日比
2025/06 64.00 64.87 61.53 62.27 - 1.40
2025/07 63.41 64.09 60.84 61.63 - 1.31
2025/08 62.41 63.40 60.27 61.04 - 1.24
推定出来高 前日出来高 前日取組高 (前々日比)
未入電 690,094 1,854,292 ( - 24,414)
帳入値 前日比
ヒーティングオイル 2025/05 212.69 - 2.17
2025/06 208.09 - 2.25
改質ガソリン 2025/05 208.39 - 1.57
2025/06 207.43 - 1.65
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は1.40〜
1.31ドル安。その他の限月は1.24〜0.60ドル安。
石油輸出国機構(OPEC)プラスの複数の産油国が5月に続き6月も増産幅を拡大
させることを示唆した。ロイター通信が伝えた。OPECプラスのうち8カ国は自主的
に減産を実施してきたが、4月からこの規模を縮小しており、今月の米中貿易戦争が強
まる最中には5月の増産幅を従来の予定から日量41万1000バレルまで増やすと発
表し、原油安を加速させた。今回の増産報道は戻りを抑制する格好となっている。な
お、一部の産油国は6月の増産幅について5月と同水準となることを望んでいるとい
う。自主減産を実施している8カ国は来月5日に会合を実施する予定。
生産枠超過の常連であるカザフスタンのエルラン・アッケンジェノフ・エネルギー相
が、相互に受け入れ可能な解決策を見つけるためにOPECプラスと協力していると述
べたことは支援要因。アッケンジェノフ・エネルギー相は、OPECプラスよりも国益
を優先すると述べて他の産油国を怒らせた経緯がある。
トランプ米政権が中国に対する強硬的な態度を改めつつあることは買い手がかり。ベ
ッセント米財務長官は、中国との緊張緩和が近く実現するとの認識を示しているほか、
米WSJはホワイトハウスが対中関税の引き下げを検討していると報道した。中国外務
省の報道官は「対話の扉は大きく開かれている」とし、米中協議の開始が期待されてい
る。ただ、トランプ米大統領が習近平国家主席との協議を繰り返し求めている一方、中
国側は首脳会談の前に枠組み合意を望んでいる。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働率は88.1%まで上
昇した。冬場が終了し、定期改修に入る製油所が多かったが、夏場の需要期を見据えつ
つ、稼働率が上向いている。ガソリン需要は日量941万4000バレルまで増加し、
今年の最高水準を更新。
時間外取引で6月限は64.87ドルまで堅調に推移した後、通常取引開始を控えて
マイナス圏に押し戻された。通常取引が始まると売りが強まり61.53ドルまで下落
した。
改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
今日の材料
・米ノースダコタ州の石油価格は損益分岐点レベルに近い=同州当局者
・イランは核施設のカメラ監視復旧に向けIAEAの技術チームを受け入れへ
・トランプ米政権は自動車メーカーを一部の関税から除外へ=英FT
・EUと中国は制裁解除で主要合意に近づく=SCMP
・米原油在庫の市場予想は前週比80万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比456万5000バレル減
・ガソリン在庫は同218万バレル減
・留出油在庫は同164万バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比35万4000バレル減
MINKABU PRESS
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