[今夜の視点]金・銀=米中の合成麻薬の協議は難航

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、トランプ米大統領が連邦準備
理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向はないと表明したことや、米中貿易戦
争を巡る緊張が緩和に向かうとの期待感を受けて売り優勢となった。アジア市場では、
朝方の3311.80ドルから、押し目を買われ、3364ドル台まで上昇した。午後
に入ると、上げ一服となった。
 米中貿易戦争の緩和期待が圧迫要因になったが、先行き懸念は残り、押し目を買われ
た。米中の合成麻薬フェンタニルの密輸取り締まり問題を巡る協議は難航しており、関
税引き下げにつながらなければ金の支援要因になるとみられる。中国側は、厳しい麻薬
規制や密輸取り締まりを続けてきており、米国は自国の問題として中毒患者に対処しな
ければならないと反論している。
<今夜の予定>
・独景況感指数 2025年4月(ifo)
・米耐久財受注 2025年3月速報値(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米中古住宅販売統計 2025年3月(全米不動産協会)
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