NY株式24日(NY時間11:08)(日本時間00:08) ダウ平均 39859.15(+252.58 +0.64%) ナスダック 17010.45(+302.40 +1.81%) CME日経平均先物 35430(大証終比:+400 +1.13%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は3日続伸。序盤は下げが先行したものの、動きが一巡した後は上げに転じている。市場ではトランプ関税や米中の緊張が緩和するとの期待から、ここ数日は急速な買い戻しが入っているが、その動きは一服。 中国が、米国との貿易協議は現在進行中ではないと表明したことで、緊張緩和への投資家の期待が打ち砕かれている。中国商務省は、米中間の貿易交渉は行われていないと表明。「両国間の交渉進展に関するすべての発言は無視すべきだ」と述べていた。同報道官はまた、米国による一方的な関税の撤廃を求めている。 しかし、下値ではIT・ハイテク株を中心にショートカバーが出ていることや、ここに来てFRBの利下げ期待が高まっている。本日はウォラーFRB理事の発言が伝わっていたが、「関税導入で解雇が増える可能性があり、労働市場の深刻な悪化が早期利下げを促す可能性がある」との認識が示されていた。 一方、買い戻しに警鐘を鳴らす向きも多い。「政権から関税に関するより穏健なトーンが聞かれるのは前向きだが、市場が目指す最終目標は関税の撤廃か重大な貿易合意であるため、株価は当面、レンジ内での推移が続く」とのコメント一部から出ていた。調整が終了するまで数カ月かかる可能性があり、下落スピードを考慮すると、依然として調整局面だと考えているという。 取引開始前までに発表になっている決算についてはまちまち。本日は引け後にアルファベット<GOOG>、インテル<INTC>が発表を予定。 電子部品のテキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。産業や自動車用部品の需要が回復した。第2四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。産業や自動車からの需要が回復。 IBM<IBM>が決算を受け下落。1株利益、売上高とも予想を上回るなど好決算ではあったものの、関税と連邦政府の支出削減が同社の事業に打撃を与えるとの投資家の懸念を和らげるには不十分との声も出ている。 IT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が決算を受け上昇。進行中の残存履行義務(cRPO)も予想を若干上回っていた。また、ガイダンスでは第2四半期のサブスクの売上高の見通しが予想を若干上回っている。関税の脅威に直面する中でも、ソフトウェア需要が依然として堅調であることを示した。 人材派遣のロバート・ハーフ<RHI>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益が予想の半分程度だったほか、売上高も予想を下回った。貿易政策が企業の信頼感を圧迫していると指摘していた。 P&G<PG>が決算を受け下落。通期の1株利益、既存事業売上高の見通しを前回から下方修正した。関税と消費者需要の変動を理由に挙げている。 テキサス・インスツルメンツ<TXN> 162.21(+10.06 +6.61%) IBM<IBM> 229.89(-15.59 -6.35%) サービスナウ<NOW> 927.32(+114.62 +14.10%) ロバート・ハーフ<RHI> 43.22(-3.23 -6.95%) P&G<PG> 156.94(-8.79 -5.30%) アップル<AAPL> 205.79(+1.19 +0.58%) マイクロソフト<MSFT> 383.25(+8.86 +2.37%) アマゾン<AMZN> 184.81(+4.21 +2.33%) アルファベットC<GOOG> 160.14(+2.42 +1.53%) テスラ<TSLA> 254.92(+4.18 +1.67%) メタ<META> 530.91(+10.64 +2.04%) AMD<AMD> 93.31(+2.92 +3.23%) エヌビディア<NVDA> 105.43(+2.72 +2.64%) イーライリリー<LLY> 849.77(+20.35 +2.45%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。