NY原油市況=反発、ドルの先安観が支援要因に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/06     62.34       63.31       61.99       62.79        + 0.52
  2025/07     61.65       62.62       61.38       62.14        + 0.51
  2025/08     61.08       62.01       60.83       61.57        + 0.53
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,273,947             1,885,244    ( + 24,725)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/05     214.37    + 1.68
                            2025/06     209.80    + 1.71
         改質ガソリン       2025/05     210.57    + 2.18
                            2025/06     209.63    + 2.20
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.51〜
0.52ドル高。その他の限月は0.53〜0.59ドル高。
 ドル安傾向が続いていることが相場を支えた。米国の債務を無尽蔵に拡大させたバイ
デン米政権に続き、トランプ米大統領は関税政策によって世界経済を混乱させており、
ドル離れ・米国離れの動きが鮮明となりつつある。トランプ米政権の発足後、ドルイン
デックスは下落傾向。節目の100を下回って推移している。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスが5月に続き6月も増産幅を拡大することを検討
していると伝わっていることは上値を抑えた。今月、OPECプラスで自主減産を実施
している8カ国は5月に前倒しで減産幅を縮小することを発表しており、6月について
も予定よりも生産量を拡大する可能性がある。
 米国と中国の関税戦争の激化が落ち着いていることは支援要因。トランプ米大統領に
よると、貿易を巡り米国と中国は対話を開始しているという。ただ、中国商務省の報道
官は、米中間の貿易交渉は行われていないと表明しており、両国の発言は整合していな
い。同報道官は問題の解決を望むのであれば、米国はまず一方的な相互関税を撤廃する
よう要求している。
 時間外取引で6月限は63.31ドルまで強含んだが、通常取引開始後は失速し、一
時61.99ドルまで軟化。ただ、マイナス圏では下げ渋り、プラス圏に浮上して引け
た。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・ヘグセス国防長官が辞任へ=米ポリティコ
・シリア西部のロシア軍基地にドローン攻撃
・インドがインダス川からの水供給を止めようとするいかなる試みも「戦争行為」とみ
なす=パキスタン
・50ドルの原油価格は現在の生産者にとって持続可能ではない=ライト米エネルギー
長官
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