アジア株上昇、トランプ懸念一服 市場は落ち着き取り戻す 米中協議は平行線

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株上昇、トランプ懸念一服 市場は落ち着き取り戻す 米中協議は平行線

東京時間11:15現在
香港ハンセン指数   22080.97(+171.21 +0.78%)
中国上海総合指数  3294.76(-2.53 -0.08%)
台湾加権指数     19938.78(+459.97 +2.36%)
韓国総合株価指数  2536.45(+14.12 +0.56%)
豪ASX200指数    7968.23(休場)

アジア株は軒並み上昇、市場に安堵感が広がっている。トランプ氏の一連の発言で金融市場に混乱が生じたが、ここ数日は沈静化に動いており米市場は落ち着きを取り戻している。米株は続伸しておりアジア株も連れ高に。

ただ、一方で貿易交渉を巡り米中の溝は埋まらず平行線をたどっている。トランプ氏は中国習近平国家主席との会談を試みるも習氏は応じていない、誠意ある姿勢を示さなければ米の交渉には応じない姿勢だ。欧州や東南アジアとの関係を強化し米国への依存度低減を目指しているため、トランプ氏の高圧的な態度に中国は強硬姿勢を維持している。G20に出席した中国財務相は「対等な」協議を通じて解決することを主張、トランプ関税政策は世界の経済と金融に影響を及ぼすと述べた。中国政府は最終的には米国側が屈すると自信を持っているようだ。中国国家発展改革委員会(発改委)は民間企業に対する支援措置を強化すると表明、さらなる景気支援策や株価安定策が期待される。

香港株は反発。バイドゥやレノボ、テンセントホールディングス、アリババなどハイテク関連が買い戻されている。カジノや不動産の一角も上昇している。上海株は前営業日終値を挟んで推移。台湾株は大幅上昇、米ハイテク株の上昇が好感されている。

豪州市場はアンザックデー祝日で休場。

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