きょうはドル買戻しが優勢も、ロンドン時間は売買交錯 ドル円143円台前半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
きょうはドル買戻しが優勢も、ロンドン時間は売買交錯 ドル円143円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、売買が交錯している。東京市場でドル買いが強まったあとで、水準的には引き続きドル高圏で推移している。ただ、ドル円やユーロドルなど主要通貨は神経質に売買が交錯している。日米財務相会談で円高要求を突き付けられることなく無難に通過したことや、米中貿易戦争が緩和されるとの期待などが東京市場でのドル買戻しにつながっていた。ロンドン時間に入ると中国外務省が米国と交渉していないと否定し、ドル買いは一服。その後、トランプ氏がタイム誌インタビューで、習氏が電話してきたかとの問いに「イエス」と回答、習氏が電話しないなら、自分は電話しないなどの発言が報じられた。ドル円は143円台後半から前半で神経質に振幅している。ユーロドルは1.13台前半まで下落したあとは、1.13台後半まで一時反発。ポンドドルは1.32台後半に下落したあと、1.33台乗せへと下げ渋り。株式市場では、欧州株がプラス圏推移を続けているが、米株先物・時間外取引は下げに転じている。クロス円はロンドン朝方に高値をつけたあとは売買が交錯している。ユーロ円は163円台乗せのあと162円台後半に、ポンド円は191円台前半まで買われたあとは190円台半ばまで一時反落した。

 ドル円は143円台前半での取引。東京市場で142円台後半から143円台後半へと買われた後、ロンドン時間には143円台前半まで反落するなど神経質に売買が交錯している。昨日の日米財務相会談で円安是正要求なかったことがドル円の買い戻しを強めたが、ロンドン時間には中国外務省会見やトランプ氏のタイム誌インタビュー記事などで米中貿易戦争の後退といった楽観的な見方に水を差されている。

 ユーロドルは1.13台後半での取引。東京市場で1.14手前水準から1.1316付近まで下落したあとは、買戻しが入っている。ロンドン序盤には1.1370近くまで反発。その後は1.13台半ばを中心に売買が交錯している。ユーロ円は162円台後半での推移。東京午前に162.13近辺まで下押しされたあとは買いが強まり、ロンドン序盤に163.15近辺に高値を伸ばした。しかし、その後はドル円とともに162円台後半で神経質に売買が交錯している。対ポンドでは方向感に欠ける動きが続いている。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は、これまでのところ、関税の純影響はむしろディスインフレ的だ、と述べており、同氏にしてはハト派的な発言だった。

 ポンドドルは1.33台前半での取引。東京市場で1.33台前半から1.3270台まで下落したあとは、買戻しが優勢になっている。ロンドン市場では売買が交錯しながら1.33台を回復してきている。ポンド円は東京午前の190.05近辺を安値に、午後からロンドン序盤に欠けて買われて高値を191.24近辺に伸ばした。その後は一時190円台半ばまで下押しされるなど売買が交錯している。ユーロポンドは0.8520付近から0.8550付近までのレンジで方向感に欠ける推移が続いている。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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