海外サマリー(28日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 6 3,347.7   +49.3  シカゴ大豆  2025/ 7 1,062.50   +3.25
NY銀     2025/ 7 3,332.1   - 0.7  シカゴコーン 2025/ 7   483.25   -2.25
NYプラ    2025/ 7   995.2   +22.3  NY原油   2025/ 6    62.05   -0.97
NYパラ    2025/ 6  950.30  +13.60  ドル・円               142.02   -1.65
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は142円を試すまで反落
 NY為替市場はドル安が優勢となった。根強いドル安のほか、円高も加わり、ドル円
は142円を試すまで急速に下落。今週は日銀決定会合が開催されるが、アナリストか
らは、日銀が追加利上げに慎重姿勢を示したとしても、円は上昇する余地があるとの指
摘が出ている。
 米関税措置を踏まえ、日銀は今年度の経済成長率と、生鮮除くコアインフレの見通し
を引き下げる見込みだが、来年度の見通しではインフレが目標に近い水準を維持する見
込みで、これらは追加の利上げを示唆するという。しかし、世界的な成長減速に伴い、
円はさらに上昇する可能性が高いと指摘している。
 円の魅力は安全資産としての地位を超えたものとなっているとの指摘も一部から出て
いる。関税の不確実性がドル離れを再燃させ、米国の例外主義への疑問を招く中、円資
産はG10通貨の中で勝者となる可能性があるという。日本経済のサイクルが10年前
と比べてより好転していること、金融政策の正常化、そして安定した制度も円の魅力を
高めているという。さらにバリュエーションも要因と指摘している。
◎NY貴金属=総じて反発、金は押し目を買われた後、ドル安で一段高
 ニューヨーク金は反落、銀は小幅まちまち。
 金6月限は反発。時間外取引では、アジア時間は小幅続落で推移。欧州時間に入る
と、ドル堅調が圧迫要因ながら、押し目買い優勢となり、6ドル超の上げ幅を維持し、
小反発で推移。日中取引では、ドル安を背景に一段高となり、一時、前日の下げ幅を上
回る上昇となった。米株市場でナスダック指数が一時、大幅安となるなど、安定感を欠
いたことで安全資産としての買いも集めた。
 銀7月限は時間外取引でアジア時間で小幅続落で推移。欧州時間になり、前日の終値
水準まで戻した。日中取引は金の一段高につれ高となる場面があったが、終盤に売り優
勢となり、小幅安で終えた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金が押し目買い優勢で小反発や、日本、欧
州株の上昇が支援材料となった。欧州時間で一段高となり、15ドル超の上昇で推移。
日中取引では、序盤に上げ幅を縮小したが、金が一段高となったことを好感し、再上昇
となった。一時1000ドルの節目を試すまで上げ幅を拡大。高値を離れたが、22ド
ル超の上げ幅を維持し、995ドル水準で引けた。
 パラジウム6月限は反発。時間外取引は反発し、9ドル超の上げ幅を維持。日中取引
開始後、上げ幅を拡大し、13ドル超の上げ幅を維持して引けた。
◎LME=反発、ドル安・金の反発に支援され小幅高
 アルミ3カ月物は小反発。2437ドルで小反発で取引を開始した。銅の下落につれ
安となる場面があったが、2421ドルで買い支えられた。短期線の5日間移動平均線
が通る2411ドル割れを試す前に銅の反発に支援され、プラスサイドに浮上した。
2443ドルで上値を抑えられた後、上げ幅を縮小したが、小高く引けた。
 銅3カ月物は小反発。9370ドルで小幅続落で寄り付いた。上海株が売り優勢とな
り、中国の景気回復の遅れや、米中貿易戦争が警戒されて、今月22日以来の安値とな
る9311.50ドルまで軟化した。9300ドルの節目が支持線として意識され、テ
クニカル面から押し目買いが入ったこと、ドル安を背景に金が欧州時間の取引開始後、
堅調に推移から地合いを引き締めた。9415ドルで頭打ちとなり、25日の高値
9460ドルに届かず、上げ幅を削ったが、欧州株の上昇も支援材料となり、小高く引
けた。
◎NY原油=反落、米中貿易戦争やイラン核開発交渉進展の報で
 ニューヨーク原油は反落。
 為替はドル安に振れたものの、中国が米中首脳の電話会談を否定するなど引き続き米
中の貿易戦争による需要減退が懸念されるなか、先週末の3回目のイラン核開発を巡る
米国とイランの交渉について、匿名の米高官が「進展している」と語ったことが報じら
れたことで、5月からの石油輸出機構(OPEC)プラスの増産予定も重なって、今後
の供給増加懸念が圧迫要因となった。
 改質ガソリンは反落、ヒーティングオイルも総じて反落。原油が反落したことに追随
安となったが、納会間近のヒーティングオイルの当限のみプラス引けした。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は小幅まちまち、コーンは総じて続落
 大豆は小幅まちまち。
 週間輸出検証高は低調だったが、ドル安が進展したことに加えて、30日からの日米
の交渉を控えて、日本が米国産大豆やコーンの輸入拡大を検討していると報道されたこ
とで下値が堅くなった。大豆油高も好感された。一方、引け後発表の作付進捗率が進展
しているとの見方が上値を抑えた。

 コーンは総じて続落。
 週間輸出検証高は引き続き高水準となったものの、引け後発表の作付進捗率が進展し
ているとの見方が強いなか、今週のコーンベルト北部を中心とした降雨は生育に恵みに
なる見方に圧迫された。また大豆と比較すると、もともと作付面積で明暗が分かれるな
か、この日は大豆が大豆油高に支援される一方、コーンは小麦の急落が嫌気される形で
セントメントに差がついた。

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