株価指数先物【昼】 日米関税協議を見極めたいとする様子見姿勢

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比変わらずの3万5910円(±0.00%)前後で推移。寄り付きは3万6030円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万6085円)にサヤ寄せする形で、買い先行から始まった。開始直後につけた3万6040円を高値に軟化し、中盤にかけて3万5810円と、下落に転じる場面もみられた。ただし、下へのバイアスは強まらず、終盤にかけては3万5850円~3万5950円辺りでの、前日終値を挟んだ狭いレンジ推移を継続している。

 日経225先物は小動きではあるが、朝高後に弱含む形となった。トランプ米政権による自動車関税の軽減措置発表で自動車株の動向に関心が集まるなか、トヨタ自動車 <7203> [東証P]は上昇で始まったものの、早い段階で下落に転じたことがロングを手控えさせた。一方で、赤沢亮正経済財政再生相はきょうから3日間の日程で訪米し、ベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議が予定されているため、交渉進展への期待からショートも仕掛けづらくさせた。

 NT倍率は先物中心限月で13.50倍に低下。ファーストリテイリング <9983> [東証P]の下げが日経平均型の重荷になっている。銀行や医薬品株が堅調であり、相対的にTOPIX型の優位な状況だった。25日移動平均線(13.54倍)への戻りの鈍さが意識されるようだと、NTショートに振れやすくなりそうである。

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