先ほどから行われているパウエルFRB議長の会見を受けて、為替市場ではドル高の反応が見られている。ドル円は143円台後半に一時上昇したほか、ユーロドルは1.13ドル台前半に値を落とす動き。 ある程度想定範囲内ではあったものの、追加利下げに慎重姿勢を強調していた。議長は「金利調整を急ぐ必要はない。FRBは明確さが得られるまで待つ立場にある」と述べていた。一方、不確実性が高まっている点も強調し、失業率とインフレの両方の上昇リスクが高まっている点にも言及。「この先どう展開するか予測できず、二大責務の目標が緊張状態に陥る可能性がある」との認識も示している。ただ、「実際の経済データにはまだ景気減速が示されていない」とも述べていた。 *パウエル議長 ・金利調整を急ぐ必要はないと考えている。 ・当面、FRBは明確さが得られるまで待つ立場にある ・待つ事のコストは比較的低い。 ・不確実性にもかかわらず、経済は依然として堅調。 ・短期的なインフレ期待が上昇。 ・調査結果は関税がインフレ期待を押し上げていることを示唆。 ・失業率とインフレの上昇リスクが高まっている。 ・この先どう展開するか予測できない。 ・貿易の異常な変動がGDPの測定を複雑化。 ・政策によるインフレ効果は一時的である可能性。 ・二大責務の目標が緊張状態に陥る可能性がある。 ・関税が維持されれば、目標への進展は今年ないだろう。 ・トランプ大統領のコメントは、われわれの仕事には全く影響しない。 ・経済軌道の不確実性は極端に高まっている。 ・実際の経済データにはまだ景気減速が示されていない。 USD/JPY 143.66 EUR/USD 1.1323 GBP/USD 1.3308 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。