【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米英の関税交渉成立で3万7500円台回復 (5月9日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  37332.57
高値  37557.41(14:56)
安値  37219.03(09:02)
大引け 37503.33(前日比 +574.70 、 +1.56% )

売買高  26億4904万株 (東証プライム概算)
売買代金  5兆7309億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は574円高と大幅続伸、TOPIXは11日続伸
 2.米英の関税交渉が成立しリスク回避姿勢が後退、円安も進行
 3.日経平均は3月下旬以来、約1ヵ月半ぶりの3万7500円台に
 4.ディスコ、アドテスト、東エレクが高く、トヨタやホンダも堅調
 5.三菱重や郵船、武田は安く、ダイキンや任天堂は軟調に推移

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比254ドル高と続伸した。米英の関税交渉が成立したのに加え、米中協議で関税の引き下げの可能性を示唆したことが好感された。

 東京市場では、日経平均株価は大幅続伸。トランプ関税に対する警戒感が後退し円安が進むなか、日経平均は3万7500円台に乗せ1ヵ月半ぶりの高値圏に上昇した。

 前日の米株式市場では、米英の関税交渉が成立したことが好感されNYダウが続伸。リスク回避姿勢が後退し週末に予定されている米国と中国の閣僚級協議に対する期待も膨むなか、為替は一時1ドル=146円台に乗せる円安が進行した。これを受け、日経平均は買い優勢となり、寄り付きで3万7000円台を回復。半導体関連などハイテク株や自動車株、銀行株など主力株が買われた。上昇基調を強めるなか、後場も堅調な展開は続き、3月27日以来、1ヵ月半ぶりに3万7500円台に乗せて取引を終えた。TOPIXは11日連続で上昇した。ただ、大手重工や医薬品、海運株などは軟調だった。株価指数オプション5月物の特別清算指数(SQ)値は3万7572円13銭だったとみられている。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が上昇した。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われ、花王<4452>や味の素<2802>が値を飛ばし、NTTデータグループ<9613>が急伸した。
 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>は値を下げた。武田薬品工業<4502>や中外製薬<4519>が軟調。ダイキン工業<6367>が売られ、任天堂<7974>が安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、NTTデータ <9613>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約274円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、中外薬 <4519>、オムロン <6645>、任天堂 <7974>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約60円。うち30円はダイキン1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)銀行業、(3)保険業、(4)繊維製品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)機械、(2)医薬品、(3)その他製品、(4)パルプ・紙、(5)海運業。

■個別材料株

△インターメス <262A> [東証P]
 1-3月期(1Q)経常は58%増益で着地。
△木徳神糧 <2700> [東証S]
 第1四半期営業利益4.5倍と1→5の株式分割を好感。
△シノブフズ <2903> [東証S]
 今期最終利益は過去最高予想で上限8.5%の自社株買いを発表。
△CRI <3698> [東証G]
 25年9月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△イビデン <4062> [東証P]
 25年3月期利益は大幅な上振れで着地。
△栗田工 <6370> [東証P]
 26年3月期最高益・増配予想。
△おきなわFG <7350> [東証P]
 今期最終13%増益予想で増配計画示し中計目標引き上げ。
△ニッピ <7932> [東証S]
 配当方針見直し前期配当予想を267円増額修正。
△東和銀 <8558> [東証P]
 上限4.62%の自社株買いと前期最終増益見通しを評価。
△燦HD <9628> [東証P]
 前期業績上振れと累進配当導入。

▼牧野フ <6135> [東証P]
 ニデック <6594> がTOBの撤回を発表。
▼栗林船 <9171> [東証S]
 今期経常は9%減益。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)インターメス <262A>、(2)イビデン <4062>、(3)東和銀 <8558>、(4)三井倉HD <9302>、(5)おきなわFG <7350>、(6)アドウェイズ <2489>、(7)エイチーム <3662>、(8)アイフル <8515>、(9)NTTデータ <9613>、(10)燦HD <9628>。
 値下がり率上位10傑は(1)牧野フ <6135>、(2)Ubicom <3937>、(3)新日本科学 <2395>、(4)リログループ <8876>、(5)ヤマエGHD <7130>、(6)日ヒュム <5262>、(7)デジアーツ <2326>、(8)中山鋼 <5408>、(9)セレス <3696>、(10)ゼリア新薬 <4559>。

【大引け】

 日経平均は前日比574.70円(1.56%)高の3万7503.33円。TOPIXは前日比34.77(1.29%)高の2733.49。出来高は概算で26億4904万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1282、値下がり銘柄数は311となった。東証グロース250指数は684.26ポイント(7.78ポイント高)。

[2025年5月9日]


株探ニュース

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