【場況】 金が続落。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服やドル建て現物相 場の戻りを売られたことを受けてマイナスサイドに転じた。銀は2月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が63〜37円安、金ミニが75.5円 安〜31.0円高、ゴールドスポットが375円高、銀が2.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万4394枚、金ミニが8622枚、ゴール ドスポットが1251枚、銀が1枚。 【NY金は米中の関税引き下げ合意が圧迫】 金は米中の関税引き下げ合意が圧迫要因になった。米国と中国は、両国の貿易問題を 巡り、スイスのジュネーブで行った閣僚級協議で、相互に発動した関税率を115%ポ イント引き下げることで合意したと発表した。上乗せ分の90日間の停止、経済・貿易 関係に関する協議メカニズムの構築も打ち出した。ドル高に振れ、金の圧迫要因になっ た。米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は、米中の大幅な関税引き下げ合意 を受け、貿易摩擦による経済への影響は軽減される見通しで、FRBが金融政策で対応 する必要性が低下する可能性があるとの認識を示した。 トランプ米大統領は、トルコで15日に予定されるロシアとウクライナの直接協議に 参加する可能性を示唆した。米大統領は13〜16日の日程で、サウジアラビア、アラ ブ首長国連邦(UAE)、カタールを歴訪する予定となっている。ただウクライナのゼ レンスキー大統領は夜間のビデオ演説で、ロシア軍の攻撃が一日中前線で続いており、 直接会談の申し出に対してロシアからはまだ何の反応もないと指摘した。 金先限は日中取引で1万5404円まで下落した。円安一服やドル建て現物相場の戻 りを売られたことが圧迫要因になった。円相場は1ドル=148円台前半で円安が一服 した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場は、米中の関税引き下げ合意を受 けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3235.59ドルから、3242ド ル台まで上昇したが、戻りは売られた。 午前11時現在、金が3224.22ドル、銀は3267セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3274.46ドル、銀が3288セント。 MINKABU PRESS
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