株価指数先物【引け後】 いったん過熱を冷まし押し狙いのロングスタンス

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 38200 +500 (+1.32%)
TOPIX先物 2773.5 +28.5 (+1.03%)

 日経225先物(6月限)は前日比500円高の3万8200円で取引を終了。寄り付きは3万8600円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8760円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、短期的な過熱感が警戒され、直後につけた3万8660円を高値に、利益確定に伴うロング解消が優勢となった。前場終盤にかけて3万8250円まで上げ幅を縮め、その後は3万8250円~3万8400円辺りで保ち合いを継続。取引終了間際にレンジを割り込み、3万8200円と本日の安値で終えた。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(3万8590円)を突破して始まったが、現物の寄り付き後には同バンドを下回っての推移となり、ロング解消に向かわせたようである。ナイトセッションで1000円を超える上昇で一気に3月26日の戻り高値を上抜けたことで、利食いが入りやすいところだったと考えられる。

 目先的には3万8000円固めが意識されそうであり、3月の戻り高値水準が支持線として機能するかを見極めたい。同水準を下回ってくるようだと、200日移動平均線(3万7570円)辺りまでの調整はありそうだが、結果的には窓埋めとともに過熱感を冷ます形であろう。+2σはナイトセッションで3万8900円まで切り上がってきており、同バンドに沿ったトレンドを形成するなかでは、押し目狙いのロングスタンスに向かわせよう。

 決算発表がピークを迎えており、14日、15日は連日で600社ほどの発表が予定されている。決算発表がピークを通過するまでは機関投資家も積極的には動けず、ロングの動きも限られるだろう。そのため、ショートカバーにより買い先行で始まったとしても、その後は短期的なロング筋の利益確定に伴うロング解消が優勢になりやすいとみられる。

 NT倍率は先物中心限月で13.77倍に上昇。一時13.81倍まで切り上がり、+2σ(13.76倍)を上回って75日線(13.81倍)を捉えてきた。同線を突破してくると、上向きで推移する+2σと+3σ(13.83倍)に沿ったトレンドが意識され、NTロングに振れやすい。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7700枚、ソシエテジェネラル証券が1万5179枚、サスケハナ・ホンコンが4209枚、JPモルガン証券が2471枚、バークレイズ証券が2273枚、モルガンMUFG証券が1935枚、野村証券が1799枚、ビーオブエー証券が1522枚、みずほ証券が1391枚、SBI証券が1029枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9870枚、ソシエテジェネラル証券が1万8609枚、JPモルガン証券が5070枚、バークレイズ証券が4610枚、モルガンMUFG証券が3755枚、ゴールドマン証券が3146枚、ビーオブエー証券が3103枚、サスケハナ・ホンコンが2547枚、シティグループ証券が1577枚、野村証券が1384枚だった。

株探ニュース

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