NYプラチナ市況=続伸、米国売りが支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1006.1     1060.5      1003.0      1055.4    + 49.5
         (25/10)  1016.4    1068.9      1012.0      1063.8    + 48.9
 パラジウム  (25/ 6)   980.50    1027.00      974.50     1024.10   + 42.30
         (25/ 9)   989.50    1034.00      982.50     1031.20   + 42.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          55,624         32,125        78,406       (+  2,103)
 パラジウム         12,278          5,404        20,364       (-    203)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,677.24  - 114.83
     前日  144.86/88   1.1238/40   ・ナスダック         19,142.71  -  72.75
     本日  144.49/51   1.1285/87   ・10年米国債利回り      4.48  +   0.02
・NY原油  (25/ 6)   62.56 - 0.13  ・SPDR保有金残高    921.03  +   2.30
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが45.6〜49.5ドル
高、中心限月の7月限が49.5ドル高、パラジウムは42.30〜42.90ドル
高、中心限月の6月限は42.30ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、買い戻し主導で上昇したが、金軟調に上値
を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、ドル安や金堅調
を受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1003.0〜1019.1ドルのレンジで推移し、
前日比13.2ドル高の1019.1ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、金軟調
に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
 日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。テクニカル要因の買いが
入って1060.5ドルまで上昇した。
 格付け会社ムーディーズは米国債に続き、米金融大手3社の格付けを引き下げた。米
国債の格付けはS&Pとフィッチが既に引き下げており、影響は限定的とみられたが、
欧州時間から米国売りが再開し、金が安全資産として買われ、プラチナもつれ高となっ
た。
 パラジウム6月限は、時間外取引を974.50〜990.00ドルのレンジで推移
し、前日比7.20ドル高の989.00ドルとなった。6月限は安寄りしたのち、他
の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇し
た。
 日中取引では、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。テクニカル要
因の買いが入って1027.00ドルまで上昇した。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比48オンス減の41万
0452オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・オーストラリア準備銀行は、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を
4.10%から25ベーシスポイント(bp)引き下げ、2年ぶりの低水準となる
3.85%とした。市場も利下げを予想していた。
・欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、ユーロ圏ではディスインフレが
順調に進んでいるが、世界的な貿易戦争といった新たな課題で今後、物価が上昇する可
能性があるため、金融緩和を停止すべきだと述べた。
・3月のユーロ圏の経常黒字は509億ユーロで、前月の406億ユーロから拡大し
た。輸出が増加した。米国企業が関税発動を控えて発注を増やした可能性がある。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのエスクリバ・スペイン中銀総裁は、米国の
関税政策に起因する地政学的・貿易上の緊張が世界の金融システムの安定と経済成長へ
のリスクになるとの見方を示した。
・5月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス15.2と、前月の改定値
(マイナス16.6)から1.4ポイント改善した。市場予想はマイナス16.0。
・米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、米中貿易摩擦の緩和後も米国の労働市場
は弱まり、物価は上昇する可能性が高いとの見方を示した。
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