日経平均株価 始値 37,590.15 高値 37,659.94 安値 37,298.98 大引け 37,298.98(前日比 -230.51 、 -0.61 ) 売買高 18億1276万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆1957億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は反落、朝高後に値を消し安値引けに 2.米株安に加え為替のドル安・円高が上値を押さえる 3.G7会議に合わせた日米の財務相会談前で買い手控え 4.中東の地政学リスク警戒され、後場に下げ幅広げる 5.個別は強い株も多く、値下がり数は50%にとどまる ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比114ドル安と4日ぶりに反落した。米長期金利の上昇で主力株中心に利益確定売りが優勢となった。 東京市場では、朝方は日経平均株価が高く始まったものの、その後は値を消し、後場に入ると下げ幅を広げる格好となった。 21日の東京市場は、朝方に買い優勢でスタートしたが、その後は主力株中心にリスク回避の流れとなった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落したことや、外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことが嫌気される形となった。カナダで開催されているG7財務相・中銀総裁会議に合わせて行われる加藤財務大臣とベッセント米財務長官の会談を控え、ドル安・円高圧力が意識されている。後場に入ると指数寄与度の高い主力どころを中心に売り急ぐ動きが強まり、中東を巡る地政学リスクも警戒されるなか、結局日経平均は安値引けとなっている。個別銘柄については、プライム市場の値下がり銘柄数の方が多かったとはいえ、全体の50%を占めるにとどまった。売買代金は後場に入りやや増勢となり、盛り上がりには欠けたものの4兆円台はキープした。 個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が高いほか、売買代金2位の川崎重工業<7012>も上値を伸ばした。また、IHI<7013>は5%を超える大幅高。メガバンクではみずほフィナンシャルグループ<8411>の上げ足が目立つ。ソシオネクスト<6526>が高く、伊藤忠商事<8001>、三井物産<8031>など総合商社も買われた。レオパレス21<8848>がストップ高に買われ、ミガロホールディングス<5535>が急騰、京葉銀行<8544>、大同メタル工業<7245>などが値を飛ばした。 半面、サンリオ<8136>が利食われ、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>が売られた。アドバンテスト<6857>も安い。東京海上ホールディングス<8766>、SOMPOホールディングス<8630>の下落も目立つ。任天堂<7974>が値を下げ、キーエンス<6861>も売り優勢だった。グローバル・リンク・マネジメント<3486>が急落、Sansan<4443>、ブイキューブ<3681>も大幅安となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、第一三共 <4568>、三井物 <8031>、エーザイ <4523>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、リクルート <6098>、中外薬 <4519>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約195円。 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油・石炭、(3)パルプ・紙、(4)卸売業、(5)電気・ガス。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)食料品、(3)小売業、(4)ガラス・土石、(5)情報・通信業。 ■個別材料株 △イチケン <1847> [東証S] マルハンがTOBを実施して保有比率40%引き上げを目指す。 △イオレ <2334> [東証G] GPUサーバーの販売事業を開始。 △テラドローン <278A> [東証G] 三井物 <8031> と米国における合弁会社設立の検討に関するMOU締結。 △F-ブレイン <3927> [東証G] 中小企業のサイバー攻撃対策で活躍機会高まり業績急成長。 △GW <3936> [東証G] 26年3月期は営業黒字転換を予想、前期は赤字縮小。 △キャンバス <4575> [東証G] バイオ関連株への投資資金流入を背景に人気化。 △ABEJA <5574> [東証G] JAXAからの委託で宇宙船内で利用可能な音声認識システムを構築。 △ブルーイノベ <5597> [東証G] 自治体向け防災システムの本格提供開始。 △ソシオネクス <6526> [東証P] SMBC日興証券が投資評価を最上位に引き上げ。 △グラッドC <9561> [東証G] 競馬予想AIの海外展開目指し米国子会社設立。 ▼グロバルLM <3486> [東証P] 株式売り出しで需給悪化に懸念。 ▼ヴィッツ <4440> [東証S] 株式売り出しで需給悪化懸念。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848>、(2)ミガロHD <5535>、(3)若築建 <1888>、(4)京葉銀 <8544>、(5)大同メ <7245>、(6)IHI <7013>、(7)ソシオネクス <6526>、(8)栃木銀 <8550>、(9)マネックスG <8698>、(10)日阪製 <6247>。 値下がり率上位10傑は(1)グロバルLM <3486>、(2)Sansan <4443>、(3)ブイキューブ <3681>、(4)SOMPO <8630>、(5)Aクリエイト <8798>、(6)ハピネット <7552>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)サイボウズ <4776>、(9)ディーエヌエ <2432>、(10)UMCエレ <6615>。 【大引け】 日経平均は前日比230.51円(0.61%)安の3万7,298.98円。TOPIXは前日比5.95(0.22%)安の2,732.88。出来高は概算で18億1276万株。東証プライムの値上がり銘柄数は747、値下がり銘柄数は816となった。東証グロース250指数は716.57ポイント(6.35ポイント安)。 [2025年5月21日] 株探ニュース
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