NY原油市況=続落、OPECプラスは7月の追加増産も検討

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     61.33       61.75       60.25       61.20        - 0.37
  2025/08     60.80       61.18       59.74       60.64        - 0.39
  2025/09     60.30       60.68       59.28       60.12        - 0.40
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              829,555             1,901,970    ( + 28,697)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     211.75    - 2.16
                            2025/07     208.26    - 2.18
         改質ガソリン       2025/06     213.12    - 1.86
                            2025/07     209.24    - 1.27
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.39〜
0.37ドル安。その他の限月は0.43〜0.31ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスで自主減産の巻き戻しを4月から開始している
8カ国が、5月や6月に続き7月も減産の解消を急ぐことを検討していると伝わった。
7月の増産規模も日量41万1000バレルとなる可能性があり、供給過剰懸念が強ま
っている。この8カ国は来月1日にオンライン会合を開催し、7月の生産規模を決定す
る。なお、来週28日にはOPECプラスの全22カ国によるオンライン会合も予定さ
れている。
 米国とイランの核開発協議の行方が不透明であることは支援要因。両国は23日も協
議を実施するが、イラン国内でのウラン濃縮の是非を巡り、妥協点は見つかりそうにな
い。イランのアラグチ外相は、米国と協議を継続するかどうか23日に決めると述べて
いる。
 5月の米購買担当者景気指数(PMI)・速報値が製造業、非製造業ともに堅調だっ
たことは買い戻しを誘った。製造業、非製造業ともに52.3まで上昇している。トラ
ンプ米政権の関税政策による負の影響は限定的。
 時間外取引で7月限は61.75ドルまで強含んだ後、60.25ドルまで下落。た
だ、通常取引開始後は買い戻しが優勢となり、下げ幅を削った。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。OPECプラスの追加増産が続く
ことによる供給過剰が警戒されている。
今日の材料
・テキサス州、パーミアンでの有毒物質の漏出危険を警告=ブルームバーグ
・イスラエルによるイラン核施設への攻撃は米国の直接的な関与とみなされる=イラン
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