NY原油市況=反落、OPECプラスの追加増産見通しが重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     61.70       62.14       60.26       60.89        - 0.64
  2025/08     61.06       61.53       59.72       60.33        - 0.60
  2025/09     60.59       60.98       59.22       59.83        - 0.56
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              746,789             1,920,482    ( + 11,868)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/06     207.94    - 2.54
                            2025/07     205.30    - 2.45
         改質ガソリン       2025/06     207.15    - 3.77
                            2025/07     204.80    - 2.75
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.64〜
0.60ドル安。その他の限月は0.56〜0.45ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスのうち8カ国は自主減産の解消を急いでおり、
7月の増産規模も日量41万1000バレルと予定よりも上振れすると伝わったことが
重しとなった。需要見通しが不透明ななかで、供給過剰懸念が根強い。自主減産を実施
している8カ国は6月1日のオンライン会合を前倒しし、5月31日に7月の増産規模
を決定する公算。なお、5月28日にはOPECプラス全体の22カ国による会合が実
施されるが、全体としての減産の取り組みに変更はない見通し。
 トランプ米大統領が今週にも新たなロシア制裁を科す可能性があると伝わったことは
買い手がかり。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)や米CNNが報道し
た。トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領が火遊びをしていると警告してい
る。ただ、ロシアの石油が制裁の対象となる可能性があるものの、これまでの制裁の効
果は不透明で、反応は限られた。
 時間外取引で7月限は62.14ドルまで堅調に推移する場面はあったが上値は伸び
ず、プラス圏とマイナス圏を行き来する展開が続いた。通常取引開始後は売りが強まる
と60.26ドルまで下落。ただ、引けにかけては下げ幅を削った。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
今日の材料
・需要に留意する必要、需要は回復し我々を驚かせようとしている=UAEエネルギー
相
・イランとの核開発交渉は「非常に、非常に良い」=トランプ米大統領
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