NY原油市況=反発、OPECプラスは追加増産を決定も買い戻しが優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     61.11       63.88       61.06       62.52        + 1.73
  2025/08     60.02       62.69       60.02       61.54        + 1.75
  2025/09     59.33       61.77       59.25       60.72        + 1.72
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,223,291             1,989,968    ( + 29,841)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     204.45    + 3.91
                            2025/08     203.84    + 4.13
         改質ガソリン       2025/07     205.25    + 3.74
                            2025/08     202.78    + 4.00
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は1.73〜
1.75ドル高。その他の限月は1.09〜1.72ドル高。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスのうち、主要8カ国は7月の増産幅を日量41万
1000バレルまで引き上げることを決めたが、この決定は織り込み済みで買い戻しが
優勢となった。この主要8カ国は4月から日量220万バレル規模の協調減産の解消を
開始しており、5月や6月についても増産を前倒ししているが、実際の供給量はほとん
ど増えていないとみられている。
 ロシアとウクライナの武力衝突が激化するなかで、ロシアの石油に対する追加制裁が
警戒されているほか、米国とイランの核開発協議の不透明感も買い手がかり。ロシアで
はウクライナのドローン攻撃により、爆撃機に多大な被害が発生し、ロシアによる報復
攻撃が警戒されている。米国とイランの核開発協議については、米国がイラン国内での
ウラン濃縮を容認するかどうかが引き続き焦点だが、米アクシオスの報道によると許容
するようだ。ただ、イスラエルが許容するのか不透明。
 山火事を受けてカナダの生産量が減少していることも支援要因。アルバータ州で発生
した山火事により日量35万バレル規模の減産が発生している。
 時間外取引で7月限は上昇。通常取引開始にかけては63.88ドルまで上げ幅を拡
大した。ただ、その後は上げが一服し、高値からやや押し戻された。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・米国がイランから核技術を奪いたいのであれば合意は絶対にない=イラン外相
・英国は「直接的に脅かされている」、「戦闘即応態勢を復活させる」=英首相
・31日の会合でロシアは増産拡大の一時停止を支持=ロイター
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。