NY原油市況=続伸、ロシアやイランを巡るリスクを意識

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     63.02       63.89       62.40       63.41        + 0.89
  2025/08     62.01       62.82       61.45       62.48        + 0.94
  2025/09     61.14       62.04       60.69       61.74        + 1.02
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,161,898             1,984,195    ( - 5,773)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     209.99    + 5.54
                            2025/08     208.91    + 5.07
         改質ガソリン       2025/07     207.88    + 2.63
                            2025/08     205.45    + 2.67
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.89〜
0.94ドル高。その他の限月は0.91〜1.05ドル高。
 ロシアやイランを巡る警戒感の高まりが相場を押し上げた。ロシアとウクライナを支
援する北大西洋条約機構(NATO)の衝突が激化するなど、米国がウクライナ停戦の
仲介役から手を引く可能性が高まっている。最近のトランプ米大統領の発言には、ロシ
アのプーチン大統領に対する批判が目立つ。また、英国やドイツはロシアを敵国として
軍事力の増強や再編に動きつつある。
 米国とイランの核開発協議については、イラン国内でのウラン濃縮を巡る主張の隔た
りが解決できないと見られていることが懸念要因。米国がイランに低濃縮ウランの製造
を認めるなら合意への道は開けるが、イランのウラン濃縮停止だけでなく、核施設の解
体を求めているイスラエルは納得せず、イラン攻撃を開始するリスクがある。
 時間外取引の7月限は買い優勢で始まったものの、上値が重く、62.40ドルまで
マイナス転換した。ただ、マイナス圏での推移は続かず、通常取引の開始を控えて再び
強含み。通常取引が始まると63.89ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
今日の材料
・元独外相のバーボック氏が国連総会第80代議長に選出
・OECD、今年の世界経済の見通し下方修正
・マスク氏、トランプ氏主導の大型法案は「非常に不快で忌まわしい」
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