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ニューヨーク原油(NYMEX)
始 値 高 値 安 値 帳入値 前日比
2025/07 63.36 63.96 62.17 62.85 - 0.56
2025/08 62.46 62.93 61.25 61.89 - 0.59
2025/09 61.73 62.11 60.52 61.11 - 0.63
推定出来高 前日出来高 前日取組高 (前々日比)
未入電 838,240 2,000,699 ( + 16,504)
帳入値 前日比
ヒーティングオイル 2025/07 207.01 - 2.98
2025/08 206.29 - 2.62
改質ガソリン 2025/07 203.40 - 4.48
2025/08 201.54 - 3.91
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比は、期近2限月は0.59〜
0.56ドル安。その他の限月は0.64〜0.57ドル安。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所への原油投入量は一段と増
加し、製油所稼働率は93.4%まで上昇したものの、季節的なガソリン需要が伸び悩
んでいることが重しとなった。ガソリン需要の4週間移動平均は日量878万
8000バレルで推移。世界最大の石油消費国である米国は需要期入りしているが、例
年のような需要の伸びが見られない。5月の米ADP雇用者数は前月比3.7万人増と
増加幅は限定的だったうえ、同月の米ISM非製造業景気指数は49.9まで低下し、
景気判断の分岐点である50を下回った。
石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアがシェア拡大の
ために追加増産に前向きであると伝わたことも圧迫要因。サウジなどOPECプラスの
主要8カ国は協調減産の解消を加速させており、大幅増産の継続が意識された。
イラン最高指導者のハメネイ師が、米国が要求するウラン濃縮の停止を拒絶したこと
は懸念要因。ハメネイ師はSNSに「あなた方アメリカ人は原子爆弾を保有し、世界を
壊滅させる力を持っている。イランがウラン濃縮を行うべきか、あるいは原子力産業を
持つべきか、そんなことがあなた方に関係あるというのか?」、「なぜあなた方は干渉
し、イランがウラン濃縮を行うべきか否かを指図しようとするのか?それはあなた方に
は関係のないことだ」と投稿した。
トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談を実施し、ウクライナによる
ロシア爆撃機などへの攻撃について協議したとSNSで述べた。プーチン大統領が報復
を示唆しているなか、トランプ米大統領はこの電話会談について「即時の平和につなが
る会話ではない」との認識を示している。なお、キエフの米国大使館は、ロシアによる
空爆リスクを引き続き警告している。
時間外取引で7月限は売り買い交錯。通常取引では63.96ドルまで強含んだ後、
売りが強まると62.17ドルまで下落した。ただ、安値からは切り返して引けた。
改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −430.4万(4億3606万)
ガソリン +521.9万(2億2830万)
留出油 +423万(1億0764万)
(クッシング地区)
原油 +57.6万(2409万)
*()は在庫総量
今日の材料
・米国はガザ停戦と妨害のない支援を求める国連安保理決議に拒否権発動
・米原油在庫の市場予想は前週比100万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比前週比330万バレル減
・ガソリン在庫は同470万バレル増
・留出油在庫は同76万バレル増
MINKABU PRESS
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