アジア株は上昇 トランプが関税交渉に前向き、米中協議期待も いつもの「タコ取引」か 東京時間14:12現在 香港ハンセン指数 24062.17(+174.34 +0.73%) 中国上海総合指数 3493.16(+20.04 +0.58%) 台湾加権指数 22220.29(-208.43 -0.93%) 韓国総合株価指数 3106.15(+46.68 +1.53%) 豪ASX200指数 8566.40(-22.90 -0.27%) インドSENSEX30種 83456.94(+14.44 +0.02%) アジア株は軒並み上昇、またいつもの「タコ取引」か。 トランプ氏は日本韓国を含む約12カ国に対し関税を警告した。ただ、実際に関税が発効される8月1日まで約3週間の猶予がある。トランプは各国から提案があれば応じるとコメント。トランプが交渉に前向きな姿勢を示したこと受け、世界的な貿易摩擦に対する過度な懸念が緩和している。 米国はEUに条件付きだが10%の関税を提示したこともポジティブ材料だろう。米中協議への期待も広がっている。ベッセント米財務長官は今後数週間に中国の交渉担当者と会談し貿易問題など前進させる見通しだ。貿易だけでなく他の分野でも協議していきたとしている。 一方、中国含むBRICSと米国の関係悪化は懸念されている。BRICS諸国は一方的な関税措置とイラン攻撃を非難した。どこの国かは言わなかったが米国のことだろう。これにトランプは腹を立てたのか「BRICSに協調する国は10%の追加関税に直面する」と警告。これに対しブラジルと南アフリカはドル依存を軽減する方法を見つけるよう世界の指導者に呼びかけている。中国首相は外部からの逆風に対処する手段があるとしており、米中関係悪化でもお構いなしか。 トランプの交渉前向き姿勢を受け韓国株は大幅上昇、香港株も堅調。上海株は4営業日続伸、中国首相の発言を受け景気支援策や株価安定策への期待が広がっている。 豪中銀はきょう政策金利を予想外に据え置いた。中銀は世界経済の不確実性が依然として高いと指摘、トランプ関税政策は経済活動に悪影響を及ぼすと予想しており引き続き慎重な姿勢を維持するとの声明を発表した。予想外の据え置きに失望し豪州株は下げ幅をやや拡大しているが下値は限定的。市場は豪中銀の金利動向よりも今はトランプ関税政策を注視。
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