LME市況=アルミは反発、銅・ニッケルは米関税不安が重石となり続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,585.40  +   15.27     2,586.00  +   12.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,481.81  -   67.49     9,790.50  -   39.00
    ニッケル      14,834.37  -  137.85    15,042.00  -  135.00
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 アルミ3カ月物は反発。2572ドルで小幅安で取引を開始。トランプ政権による相
互関税の上乗せ分の通達が行われながらも8月1日の発動日まで交渉の余地がある、と
されたことで楽観的な見方が広がり、アジア株が堅調となったことを好感し2600ド
ルの高値まで浮上。その後は銅の軟調もあり、高値からは値を落としたものの、プラス
サイドを維持して終えた。
 銅3カ月物は続落。9797ドルで軟調で取引を開始。トランプ政権による相互関税
の上乗せ分の発表が行われながらも8月1日までの発動までに交渉の余地があるとされ
たことを受けアジア株高となったことを映し9888.50ドルの高値に達する場面も
見られたが、その後は軟化に転じた。米国の時間帯には米関税不安から9800ドルを
割り込み一時は9569.50ドルまで下落。その後は9800ドルを上値抵抗線とす
る低迷となり、安値圏のまま取引を終了。米トランプ大統領は銅に対する輸入関税を
50%に引き上げると発表した。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。1万5135ドルで軟調で取引を開始。その後はアジ
ア株高を受けた他非鉄貴金属の堅調につれ高となり1万5185ドルの高値に達する動
きも見られたが、戻り待ちの売りに値を落とし前日に続いて3ケタ安で終了。
今日の材料
・8日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は続伸、24.35ポイント高の3497.47ポイント。
・欧州株は上昇し。EUと米国との関税に関しての合意に楽観的な期待が広がる中、
 赤沢再生相がベッセント米財務長官と関税協議を巡り電話会談を行ったこと好感
 し、欧州株もセンチメントが押し上げられた。
・ドルはまちまち。ドル円は1ドル=147円に接近するまでドル高・円安が進行。146
 円台半ばでニューヨーク時間の大方の取引を終えた。ユーロドルは6月27日以来の
 安値となる1ユーロ=1.1679ドルまで下落したが、安値から切り返し、小高く、
 ニューヨーク時間の取引を終えた。
・米国株はニューヨークダウが165.60ドル安で続落、ナスダック指数は5.94ポイント
 高(0.03%)で小反発。
・ニューヨーク金、銀は下落。プラチナとパラジウムは反発。ニューヨーク原油は
 小幅高。
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